管理栄養士の過去問
第32回
基礎栄養学 問83

正答は(5)。

解説
(1)　基礎代謝量は、早朝空腹時に20度前後の気温が保たれた室内で、仰臥位で測定します。

(2)　男性に比べて女性が低くなります。
これは男性の方が筋肉量が多く、基礎代謝量は筋肉量に比例するためです。

(3)　環境温度に影響されます。
気温が低ければ体温を上げるために基礎代謝量が高くなります。

(4)　低栄養状態で減少します。

(5)　アドレナリンにより増大します。
アドレナリンは、基礎代謝を上げる働きのあるホルモンです。

(１)×
基礎代謝量の測定は仰臥位で測定します。
(２)×
基礎代謝は男性の方が多いです。
(３)×
基礎代謝量は温度に左右され、気温が低いと基礎代謝が上がり、気温が高いと下がります。
(４)×
基礎代謝は、低栄養状態の時には体の機能を守ろうと減少します。
(５)〇

答えは（５）

（１）✖　早朝空腹時に快適な温度の室内で、 安静仰臥位の覚醒状態で測定します。

（２）✖　エネルギー代謝活性の大きい筋肉量の影響により、一般に女性に比べて男性が高い傾向があります。

（３）✖　温度が高いと、熱産生を抑え熱放散を促進するため代謝は下がり、温度が低いと逆に代謝は増大します。

（４）✖　低栄養状態では、エネルギー消費を抑える適合反応により低下します。

（５）〇　アドレナリンやチロキシンにより増大します。