管理栄養士の過去問 第32回 臨床栄養学 問133

正解：「２」
糖尿病性腎症はステージにより食事療法が異なります。
問題文中より病期は第２期に相当すると考えられます。

１：エネルギー摂取量は、25～30kcal/kg標準体重/日とするのが望ましいです。

２：正解です。過剰摂取は控えます。

３：50～60%E 程度が望ましいです。

４：カリウム摂取量の制限はありません。
重症になってくると制限する場合があります。

５：水分量の制限はありません。
重症になってくると浮腫の程度や心不全の有無で適宜制限をする場合があります。

正解は「２」

1.(誤)糖尿病性腎症における必要エネルギー量は、25～30kcal／kg標準体重／日とします。40kcal／kg標準体重／日では多すぎます。

2.(正)現時点においては、このたんぱく質量でも問題はありません。ただし、悪化をふせぐため過剰なたんぱく質摂取は控えます。

3.(誤)炭水化物エネルギー比率は、総エネルギーの50~60%とします。

4.(誤)現時点において、カリウム摂取量に制限はありません。悪化した場合には制限を行います。

5.(誤)現時点において、水分摂取量の制限はありません。悪化した場合には制限を行います。

正解は【2】です。

1.(誤)エネルギー摂取量は、25～30kcal/kg標準体重/日とします。

2.(正)たんぱく質摂取量は、1.2kg/標準体重/日とします。糖尿病食を基本とし、たんぱく質の過剰摂取は好ましくありません。

3.(誤)炭水化物の摂取エネルギー比率は、50～65%Eとします。

4.(誤)カリウム摂取量の制限はありません。

5.(誤)水分摂取量の制限はありません。透析中の方が水分摂取制限があります。