管理栄養士の過去問
第35回
午後の部 問99
このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。
問題
第35回 管理栄養士国家試験 午後の部 問99 (訂正依頼・報告はこちら)
子どもが野菜を食べないことを心配して、市の保健センターに相談に来た保護者へのソーシャルサポートのうち、評価的サポートに該当するものである。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
- 保健センターで開催されている食育講習会の参加手続きを手伝う。
- 新鮮な野菜を使った料理を提供している親子食事会の案内を手渡す。
- 地域の農家が新鮮な野菜を家庭に届けてくれる取組を紹介する。
- 「お子さんの食生活について、一生懸命考えておられる証拠ですよ」と声がけをする。
- 「毎日の食事づくりは、ストレスになりますね」と共感する。
正解!素晴らしいです
残念...
この過去問の解説 (3件)
01
正答は(4)
ソーシャルサポートとは、「社会的関係の中でやりとりされる支援の事」を言います。
その働きは、健康行動の維持やストレッサーの影響を緩和する効果があると言われています。
そのサポートはないようによって以下に分けられます。
情緒的サポート(共感や愛情の提供)、道具的サポート(形のある物やサービスの提供)、情報的サポート(問題の解決に必要なアドバイスや情報の提供)、評価的サポート(肯定的な評価の提供)の4つであると言われています。
1.(誤)
保健センターで開催されている食育講習会の参加手続きを手伝う事は、「道具的サポート」にあたると思われます。
2.(誤)
新鮮な野菜を使った料理を提供している親子食事会の案内を手渡す事は、「情報的サポート」にあたると思われます。
3.(誤)
地域の農家が新鮮な野菜を家庭に届けてくれる取組を紹介する事は、「情報的サポート」にあたると思われます。
4.(正)
「お子さんの食生活について、一生懸命考えておられる証拠ですよ」と声がけをする事は、「評価的サポート」にあたると思われます。
5.(誤)
「毎日の食事づくりは、ストレスになりますね」と共感する事は、「情緒的サポート」にあたると思われます。
参考になった数9
この解説の修正を提案する
02
周囲のさまざまな人からの支援が必要となってきます。
社会的なつながりの中で、
人間関係によりもたらされる支援を、ソーシャルサポートといいます。
ソーシャルサポートには、
情動的サポート、評価的サポート、道具的サポート、情報的サポートの4つがあります。
・情動的サポート:例)励ましの声をかける
・評価的サポート:例)改善点を指摘する
・道具的サポート:例)調理器具を差し出す
・情報的サポート:例)栄養教室のチラシを渡す
といったようになります。
設問にそれぞれあてはめていきましょう。
1.保健センターで開催されている食育講習会の参加手続きを手伝う事は、道具的サポートになります。
2.新鮮な野菜を使った料理を提供している親子食事会の案内を手渡す事は、情報的サポートになります。
3.地域の農家が新鮮な野菜を家庭に届けてくれる取組を紹介する事は、情報的サポートになります。
4.正答
5.「毎日の食事づくりは、ストレスになりますね」と共感する事は、情緒的サポートになります。
参考になった数1
この解説の修正を提案する
03
ソーシャルサポートとは、社会的関係のなかで個人の問題の相互作用を通して交換される心理的、物資支援のことです。
支援内容として
情緒的サポート:共感、励まし、信頼、愛情、尊敬などの安らぎを与える、悩みを聞く
情報的サポート:必要なアドバイスや情報の提供、問題解決のための情報を与える
評価的サポート:自己の長所、潜在力、そのほか適切な評価
道具的サポート:労力、物、お金、情報
があります。
この問題では評価的サポートに該当するものを考えていく必要があります。
保健センターで開催されている食育講習会の参加手続きを手伝うことは、問題解決のための行動の支援であり、道具的サポートにあてはまります。
新鮮な野菜を使った料理を提供している親子食事会の案内を手渡すことは、情報的サポートに当てはまります。
地域の農家が新鮮な野菜を家庭に届けてくれる取組を紹介することは、情報的サポートに当てはまります。
適当です。
「お子さんの食生活について、一生懸命考えておられる証拠ですよ」と声がけをすることは、行動についての評価であり、評価的サポートに当てはまります。
「毎日の食事づくりは、ストレスになりますね」と共感することは、情緒的サポートに当てはまります。
参考になった数0
この解説の修正を提案する
前の問題(問98)へ
第35回問題一覧
次の問題(問100)へ