管理栄養士の過去問
第35回
午後の部 問136

（誤）

妊娠糖尿病（妊娠中期）における適切なエネルギー摂取量は、標準体重（kg）×30（kcal）＋負荷量250（kcal）で求められます。

この事から、適切なエネルギー摂取量は2050 kcal/日です。

（誤）

妊娠糖尿病（妊娠中期）における適切なエネルギー量の配分は炭水化物50～60%、たんぱく質15～20%、脂質20～25%であると言われています。

妊娠糖尿病（妊娠中期）における負荷量を除いた適切なエネルギー摂取量は1800 kcal/日である事から、適切なたんぱく質摂取量は67.5～90 g/日です。

（誤）

妊娠糖尿病（妊娠中期）における適切な食物繊維摂取量は、食事摂取基準から18g/日以上です。

（正）

妊娠糖尿病（妊娠中期）における適切な朝食前血糖値の目標は、70～100mg/dLです。

食後2時間値は120mg/dl未満が適切です。

（誤）

妊娠糖尿病（妊娠中期）における血糖コントロール不良時は、3食の食事の合間に補食を摂る合計6回の食事が推奨されています。

間違いです。

妊娠16週、妊娠糖尿病であることから、エネルギー量は30kcal/kg標準体重で計算します。

この場合だと、30kcal×60kg=1800kcal/日となります。

間違いです。

妊娠16週、妊娠糖尿病の場合、たんぱく質量は、エネルギー比率から考えると、15～20％が好ましいといえます。

この場合だと、1.0g/kg標準体重/日から、1.0g×60kg＝60g/日となります。

間違いです。

成人女性の場合で考えると、１日当たりの食物繊維の量が10gというのは少ないです。

食事摂取基準から考えて、１日当たり、18gとなります。

正しい答えです。

朝食前ということは、空腹時血糖値であるので、70～100mg/dLとします。

間違いです。

血糖コントロール不良時では、少量頻回食とするため、

１日２回と減らすのではなく、５～６回と増やします。

×　エネルギーは、30kcal/kg/日×標準体重を基本とします。
そのため、30kcal/kg/日×60kg＝1800kcalとなり、
2200kcalはエネルギー過剰摂取と考えられ、不適です。

×　日本糖尿病学会によると、エネルギー比率は、炭水化物50~60％、たんぱく質20%以下、残りを脂質とするとされています。
たんぱく質の比率を15〜20%とし、計算をすると、
67.5〜90g以下となるため、不適です。

×　成人女性の食物繊維摂取量は18g以上とされており、10gでは少ないと考えられ不適です。

◯　日本糖尿病学会によると、妊娠中の血糖コントロールは、空腹時血糖値70〜100mg/dl、食後2時間値120mg/dl未満とするとされているため正解です。

×　血糖コントロール不良時は、食事の１回量を抑えて、１日5〜6回の分割食が勧められています。