管理栄養士の過去問
第36回
午前の部 問16
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問題
第36回 管理栄養士国家試験 午前の部 問16 (訂正依頼・報告はこちら)
わが国の保健統計指標と調査名の組合せである。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
- 食中毒発生件数 ―― 国民健康・栄養調査
- 純再生産率 ―――― 人口動態調査
- 死因別死亡率 ――― 国勢調査
- 通院者率 ――――― 患者調査
- 糖尿病の医療費 ―― 国民生活基礎調査
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この過去問の解説 (4件)
01
正答は【2】です。
1.×
食中毒発生件数は、「食中毒統計」に記載されています。食中毒患者、食中毒による死者の発生状況を的確に把握し、複雑な発生状況を解明するために調査を行っています。
2.〇
純再生産率とは、次の世代に母となるべき女児の数を計算する指標です。
人口動態調査に記載されています。
3.×
死因別死亡率は、「人口動態調査」に記載されています。死因別死亡率の他には、出生、死産、婚姻、離婚なども示しています。
4.×
通院者率は、「国民生活基礎調査」に記載されています。有訴者率や、がん検診受診者割合なども記載されています。
5.×
糖尿病の医療費は、「国民医療費」に記載されています。国民医療費は、現在40兆円を超えており、国民1人あたりの医療費は、年間30万円を超えています。
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02
✕1 .食中毒発生件数 ―― 国民健康・栄養調査
→誤りです。
食中毒発生件数は食中毒統計調査で明らかにされます。
食中毒発生件数は直近5年間の変動があるものの、700~1400件の幅で推移しており、令和3年の食中毒は717件(患者:11,080人)報告されています。
〇2 .純再生産率 ―――― 人口動態調査
→正解です。
純再生産率の他、都道府県別の人口動態や母親の年齢階級別出生率、死因別死亡率など細かく集計されています。
✕3 .死因別死亡率 ――― 国勢調査
→誤りです。
死因別死亡率は人口動態調査で明らかにされます。
人口動態調査は、我が国の人口動態事象を把握する上で重要な統計調査であり、人口動態調査では、合計特殊出生率や死因別死亡数、年齢別婚姻・離婚件数などの結果を全国、都道府県、保健所などの単位で提供しています。
✕4 .通院者率 ――――― 患者調査
→誤りです。
通院者率は国民生活基礎調査で明らかにされます。
国民生活基礎調査は、保健、医療、福祉、年金、所得等国民生活の基礎的事項を調査しています。
患者調査は医療の基礎的事項に含まれます。
✕5 .糖尿病の医療費 ―― 国民生活基礎調査
→誤りです。
厚労省が実施する国民医療費の統計調査で、糖尿病やその他疾患の医療費が明らかにされます。
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03
各調査、統計の概要を覚えて解答しましょう。
× 食中毒発生件数は、厚生労働省の統計(食中毒発生状況)で確認できます。
【国民健康・栄養調査とは】
健康増進法に基づき、国民の身体、栄養摂取量、生活習慣の状況を明らかにして、国民の健康の増進の総合的推進を図るための基礎資料を得ることを目的としています。
厚生労働省が毎年実施している調査です。
〇 純再生率は、一人の女性が次世代の母親を生む平均数のことです。(出生)
【人口動態調査とは】
わが国の人口動態を把握する上で重要な統計調査です。
この調査は、出生、死亡、婚姻、離婚、死産の全数を対象に毎月実施されます。
地域保健活動や厚生労働行政の基礎資料として利用されています。
× 死因別死亡率は、人口動態調査(死亡)です。
【国勢調査とは】
統計法に基づき、日本に住む全ての人を対象として、5年毎に行われている調査です。
総人口数、家族構成、配偶者の有無、年齢、性別、職業、住居の位置、建物種類などを調査します。
×
【通院者率とは】
国民生活基礎調査で行われます。
主に、病気やけがで病院や診療所などに通っている割合を示しています。
【患者調査とは】
全国の医療施設に無作為に実施される基礎統計(静態調査)です。
主要疾患、患者数、受診率などが項目です。
× 糖尿病の医療費は、「国民医療費の概要」で報告されています。
各調査、統計の概要を復習して解答しましょう。
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04
各調査とどのような統計をまとめているのか確認しましょう。
食中毒発生件数ーーー食中毒統計
正解です。
死因別死亡率ーーー人口動態調査
通院者率ーーー国民生活基礎調査
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