管理栄養士の過去問
第36回
午後の部 問144
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問題
第36回 管理栄養士国家試験 午後の部 問144 (訂正依頼・報告はこちら)
健康日本21(第二次)で示されている目標項目である。正しいのはどれか。1つ選べ。
- 成人期のう蝕のない者の増加
- 食品中の食塩や脂肪の低減に取り組む食品企業及び飲食店の登録数の増加
- 主食・主菜・副菜を組み合わせた食事が1日1回以上の日がほぼ毎日の者の割合の増加
- 妊娠中の飲酒量の減少
- 郷土料理や伝統料理を月1回以上食べている者の割合の増加
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この過去問の解説 (4件)
01
設問解説の下に大題を省略した目標項目を記載していますので、健康日本21の設定目標項目が曖昧な方は先に目を通すと以下の説明が分かりやすいかと思います。
1.成人期のう蝕のない者の増加
✖⇒歯・口腔の健康の項目において、う蝕に関しては「乳幼児・学童期のう蝕のない者の増加」の項目はありますが、成人期対象では設けられていません。成人期対象では歯の喪失防止や歯周病に関する項目が年代別に設けられていますので確認してみましょう。
2 .食品中の食塩や脂肪の低減に取り組む食品企業及び飲食店の登録数の増加
〇⇒栄養・食生活の項目で設けられています。
3 .主食・主菜・副菜を組み合わせた食事が1日1回以上の日がほぼ毎日の者の割合の増加
✖⇒栄養・食生活の項目で、「主食・主菜・副菜を組み合わせた食事が1日2回以上の日がほぼ毎日の者の割合の増加」として設けられています。
4 .妊娠中の飲酒量の減少
✖⇒飲酒の項目で、「妊娠中の飲酒をなくす」として設けられています。
5 .郷土料理や伝統料理を月1回以上食べている者の割合の増加
✖⇒第4次食育推進基本計画における食育の推進に当たっての目標、項目14の②で設定されています。(健康日本21内には同様の項目はありませんのでご注意ください)
健康日本21(第二次)で設定されている目標項目を確認しましょう。
各目標ごとに大題がありますが省略し、どのような項目があるかを以下に羅列します。
健康寿命
がん
循環器疾患
糖尿病
COPD
こころの健康
次世代の健康
高齢者の健康
社会環境の整備
栄養・食生活
身体活動・運動
休養
飲酒
喫煙
歯・口腔の健康
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02
健康日本21は国民の健康増進の総合的な推進を図るものです。
「増加の抑制」「減少」「なくす」など表現の違いに注意しましょう。
う蝕に関する目標項目については、
「3歳児でう蝕がない者の割合が80%以上である都道府県の増加」があります。
正解です。
主食・主菜・副菜を組み合わせた食事が1日2回以上の日がほぼ毎日の者の割合の増加
妊娠中の飲酒量をなくす
これは第4次食育推進基本計画における目標です。
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03
解答は【2】です。
健康日本21(第一次)は、2000年からはじまり、その最終結果をうけて、2013年からの10年間について、新たな課題を設定したものが、健康日本21(第二次)となります。
1.×
う蝕がない者の割合については、「3歳児でう蝕がない者の割合が80%以上である都道府県の増加」などが、目標とされています。
2.〇
生活習慣及び社会環境の改善に関する目標のなかに含まれています。
3.×
主食・主菜・副菜を組み合わせた食事が、「1日2回以上」の日がほぼ毎日の者の割合の増加です。
4.×
妊娠中の「飲酒をなくす」ことが目標です。
5.×
これは、健康日本21(第二次)の目標ではなく、「第4次食育推進基本計画」の目標です。
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04
健康日本21(第二次)で示されている目標項目です。
問題をみていきましょう。
✖ 「成人期のう蝕のない者の増加」は間違いです。
正しい目標は「3歳児でう蝕のない者の割合が80%以上である都道府県の増加」です。
〇 「食品中の食塩や脂肪の低減に取り組む食品企業及び飲食店の登録数の増加」は正解です。
目標は、食品企業数100社、飲食店の登録数は30,000店舗です。
✖ 「主食・主菜・副菜を組み合わせた食事が1日1回以上の日がほぼ毎日の者の割合の増加」は間違いです。
正しい目標は、「主食・主菜・副菜を組み合わせた食事が1日2回以上の日がほぼ毎日の者の割合の増加」です。
✖ 「妊娠中の飲酒量の減少」は間違いです。
正しい目標は「妊娠中の飲酒をなくす」です。
✖ 「郷土料理や伝統料理を月1回以上食べている者の割合の増加」は、健康日本21(第二次)の目標項目ではありません。間違いです。
第4次食育推進基本計画の目標です。
健康日本21(第二次)は、2,022年に最終評価が終了しています。
健康日本21(第二次)の最終評価や健康日本21(第三次)も確認しておきましょう。
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