管理栄養士の過去問 第37回 午後の部 問17
この過去問の解説 (3件)
NPC/N比とは、「非タンパクカロリー(non protein calorie)/窒素比」のことです。
以下の式で求めることができます。
NPC/N比=(糖質+脂質)カロリー÷窒素量
実際に問いの数値をあてはめて、計算してみましょう。
(糖質+脂質)カロリー ÷ 窒素量
=(1000 + 200)÷9
= 1200 ÷ 9
= 133.333…
≒ 133
となります。
エネルギー不足の体にタンパク質を大量に投与すると、タンパク質もエネルギーとして消費されてしまいます。
そのため、投与されたタンパク質がきちんと体タンパク合成に使用されるためには、適正なエネルギー量をもとにタンパク質量を決定する必要があります。
窒素1gに対して150kcalの利用効率が最も高いため、NPC/N比の基準は「150~200」となります。
また、
・手術や熱傷、褥瘡により、タンパク質が多めに必要な場合は「100~150」
・腎不全や肝硬変などによりタンパク質が負担となってしまう場合は「300~500」
が目安となります。
輸液のNPC/N比の計算問題です。
NPC/N比とは、非タンパクカロリー/窒素比のことです。
(糖質のカロリー + 脂質のカロリー) ÷ 窒素
= (1000 + 200) ÷ 9
≒ 133
と算出されます。
NPC/N比とは、非たんぱく質熱量/窒素比のことで、
アミノ酸を効率よくたんぱく合成に向かわせるための適正な比のことをさします。
炭水化物と脂質から得られたエネルギー÷窒素量で算出されます。
ブドウ糖基本輸液 = 炭水化物
脂肪乳剤 = 脂質
と考え、上記の式に当てはめると
(1000 + 200)÷ 9 =133.33333… ≒ 133
となります。
こちらが正解です。
たんぱく質の利用効率を高めるためには、NPC/N比は一般的には150~200としますが、中等度侵襲で100~150、高度侵襲で80~100を目標とします。
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