管理栄養士の過去問
第37回
午後の部 問75
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問題
第37回 管理栄養士国家試験 午後の部 問75 (訂正依頼・報告はこちら)
K産科・小児科クリニックの管理栄養士である。
相談者は、1歳1か月の女児とその母親。女児は、第一子、在胎40週、出生時体重は2,850g。1か月健診、4か月健診、いずれも成長・発達は順調で、同クリニックで1歳児健診を受けることとなった。
1歳児健診の問診票に、1日3回離乳食を食べているが、子どもの気になる様子として、「偏食」、「肉や魚を食べない」と記載されていた。1歳児健診の身長73cm、体重9.0kg、歯は上下合わせて前歯4本が生えていた。
この設問は、<前問>の続きの設問となります。
個別相談の際、母親は、「市販の鮭フレークを混ぜたごはんは食べるので、鮭は好きかもしれないと思ったのですが、一口大の焼き鮭は食べられませんでした。」と話した。母親が続けて話した女児の焼き鮭の食べ方である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。
相談者は、1歳1か月の女児とその母親。女児は、第一子、在胎40週、出生時体重は2,850g。1か月健診、4か月健診、いずれも成長・発達は順調で、同クリニックで1歳児健診を受けることとなった。
1歳児健診の問診票に、1日3回離乳食を食べているが、子どもの気になる様子として、「偏食」、「肉や魚を食べない」と記載されていた。1歳児健診の身長73cm、体重9.0kg、歯は上下合わせて前歯4本が生えていた。
この設問は、<前問>の続きの設問となります。
個別相談の際、母親は、「市販の鮭フレークを混ぜたごはんは食べるので、鮭は好きかもしれないと思ったのですが、一口大の焼き鮭は食べられませんでした。」と話した。母親が続けて話した女児の焼き鮭の食べ方である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。
- 口に入れることを嫌がります。
- 口に入れるとすぐに吐き出します。
- 噛み潰さずに飲み込もうとして、おぇっとして吐き出します。
- 口の中で、もぐもぐしたままでいます。
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この過去問の解説 (3件)
01
この問題では、「市販の鮭フレークを混ぜたごはんは食べるので、鮭は好きかもしれないと思ったのですが、一口大の焼き鮭は食べられませんでした。」とあり、鮭の大きさに問題があることが分かります。
不適切です。
鮭フレークは食べ、鮭は好きな様子があるため、口に入れること自体は嫌がらないと予想できます。
不適切です。
鮭フレークは食べ、鮭は好きな様子があるため、口に入れると吐き出すことはないと予想できます。
不適切です。
1歳で、1日3回離乳食を食べていることから、ある程度噛み潰すことはできると予想できます。
適切です。
一口大の鮭では大きすぎて、口の中がいっぱいになってしまっていることが予想できます。
ほぐして与えてあげると食べやすくなります。
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02
この設問では食べられた状態と、食べられなかった状態を比較・検討する必要があります。
その中から何が女児にとって問題だったのかを明らかにしましょう。
鮭のフレークを食べることができて、一口大の焼き鮭が食べられなかったということから、鮭の大きさの違いが食べられない原因だった可能性が考えられます。
これを念頭において選択肢を吟味していきましょう。
不適です。
鮭のフレークは好きであることから味には嫌悪感がないと思われます。
そのため、口に入れることを嫌がることは考えにくいです。
不適です。
鮭フレークが好きであることから味には嫌悪感がないと思われます。
そのため、口に入れた後すぐに吐き出すことは考えにくいです。
不適です。
この女児は<前問>より、歯茎で食物を噛みつぶすことは可能です。
そのため、噛みつぶさずに飲み込もうとする状態は考えにくいです。
正しいです。
鮭フレークは食べることができる一方、一口大の焼き鮭を食べることが困難になるのは、鮭の大きさが影響していることが考えられます。
歯茎でかみつぶすことは可能ですが一口の大きさが大きいため、十分にかみつぶすことが困難であることが考えられます。
細かくほぐして提供することが望ましいでしょう。
女児の発達段階をきちんと理解し、考えられる状態を丁寧に検討していきましょう。
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03
母親が「鮭フレークを混ぜたごはんは食べる」「一口大の焼き魚は食べられませんでした」と話したことから推理しましょう。
適切とは言えません。
「鮭フレークを混ぜたごはんは食べる」とあり、口に入れることを嫌がるとは考えにくいです。
適切とは言えません。
「鮭フレークを混ぜたごはんは食べる」とあり、口に入れるとすぐに吐き出すとは考えにくいです。
適切とは言えません。
前問から、歯茎で潰すことができる段階であるため、噛み潰さずに飲み込もうとするのは考えにくいです。
適切と言えます。
前問から歯茎で潰すことができる段階ではありますが、鮭の大きさが一口大だと女児には大きすぎてなかなか飲み込める状態まで咀嚼できないと考えられます。
発育には個人差があり、子供の様子を見ながら少しずつ離乳食を進めていくことが望ましいです。
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