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管理栄養士の過去問 第37回 午後の部 問83

問題

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K病院の管理栄養士である。
患者は、72歳、女性。下部食道がん切除および胃管を用いた再建手術の目的で入院した。
身長150cm、体重40kg、BMI 17.8kg/m2。標準体重50kg。基礎代謝量920kcal/日。入院前、食べ物がつかえる感じはあったが、通常量程度の食事は摂取できていた。入院後も、経口摂取を継続している。

患者は、放射線治療後に手術を受ける予定である。術直後からの栄養補給方法と、提供する食事または経腸栄養剤の組合せである。最も適切なのはどれか。1つ選べ。
   1 .
経口栄養法 ―――――――― 軟菜食
   2 .
経管栄養法(食道瘻) ――― 成分栄養剤
   3 .
経管栄養法(胃瘻) ―――― 成分栄養剤
   4 .
経管栄養法(空腸瘻) ――― 成分栄養剤
( 第37回 管理栄養士国家試験 午後の部 問83 )
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この過去問の解説 (2件)

9

この問題では術後の状態を把握し、適切な栄養摂取法を導く必要があります。

下部食道がん切除および胃管を用いた再建手術とは、胃を持ち上げて食道と吻合する手術です。

選択肢1. 経口栄養法 ―――――――― 軟菜食

不適切です。

術後は食道や胃の機能が弱まるため、嚥下力が弱くなります。

誤嚥を起こす危険性もあるため、経口摂取は望ましくありません。

選択肢2. 経管栄養法(食道瘻) ――― 成分栄養剤

不適切です。

成分栄養剤とはアミノ酸からなる経腸栄養剤で、体内で消化の必要がありません。

そのため消化管の安静が保てます。

成分栄養剤を提供することは正しいですが、食道を切除しているため、食道瘻は適していません。

選択肢3. 経管栄養法(胃瘻) ―――― 成分栄養剤

不適切です。

胃を持ち上げて食道と吻合する手術後には、胃瘻は適していません。

選択肢4. 経管栄養法(空腸瘻) ――― 成分栄養剤

適切です。

手術していない空腸から栄養を入れることが望ましいです。

付箋メモを残すことが出来ます。
3

この設問について考慮するポイントは以下のとおりです。

・下部食道から胃への手術後である。

・どのような手段で栄養補給をするのが適切か。

・術後患部に負担をかけずその他の器官はきちんと使用する。

これらを踏まえて栄養補給の方法と食形態を考えていきましょう。

選択肢1. 経口栄養法 ―――――――― 軟菜食

不適です。

食道・胃部の術後患者は嚥下機能が満足でないため、経口栄養法は適していません。

誤嚥の恐れがあります。

選択肢2. 経管栄養法(食道瘻) ――― 成分栄養剤

不適です。

本設問の患者は食道を切除しているため、食道瘻は適していません。

選択肢3. 経管栄養法(胃瘻) ―――― 成分栄養剤

不適です。

胃は術後には安静に保つ必要があります。

そのため、胃瘻は適していません。

選択肢4. 経管栄養法(空腸瘻) ――― 成分栄養剤

正しいです。

空腸以下の消化管は手術をしていないので消化・吸収機能に問題はありません。

そのため空腸瘻が適しています。

まとめ

成分栄養剤とは、

・食物繊維が含まれず、残渣がほとんど残らない

・栄養素は完全に消化されている(消化管では吸収されるのみ)

消化の必要がない

といった特徴を持つ経腸栄養剤です。

消化管に負担をかけず栄養を補給するのに適しています。

患者の病態・栄養状態に合わせて選択されます。

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