管理栄養士の過去問
第38回
午前の部 問35
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問題
第38回 管理栄養士国家試験 午前の部 問35 (訂正依頼・報告はこちら)
運動器系の構造と機能に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
- 骨の主な有機質成分は、ケラチンである。
- 骨吸収は、骨芽細胞によって行われる。
- 関節液は、ヒアルロン酸を含む。
- 骨格筋のうち、速筋は遅筋に比べてミオグロビンを多く含む。
- 筋原線維の主な構成成分は、コラーゲンである。
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この過去問の解説 (3件)
01
運動器系の構造と役割について理解しておきましょう。
骨の主な有機質成分は、コラーゲンです。
ケラチンは髪、爪、皮膚などの成分です。
骨吸収は、破骨細胞によって行われます。
骨形成が骨芽細胞によって行われます。
正解です。
ヒアルロン酸とはたんぱく質と糖類が結合したムコ多糖類で、
関節液の他に、皮膚の真皮、目の硝子体、間接軟骨などに多く含まれます。
骨格筋のうち、遅筋は速筋に比べてミオグロビンを多く含みます。
ミオグロビンは酸素と結合しやすいです。
エネルギーを多く作り出し持久運動に向いています。
筋原線維の主な構成成分は、アクチン、ミオシンです。
コラーゲンは筋線維を覆う筋内膜や筋周膜を構成しています。
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02
運動器系の構成要素について整理しておきましょう。
不適です。
骨の主な有機質成分は、コラーゲンです。
無機質成分は、リン酸カルシウムです。
ケラチンは、髪や爪、皮膚の角質層を構成するタンパク質の一種で、アミノ酸が18種類結合してできています。
不適です。
骨吸収は、破骨細胞によって行われます。
骨形成は骨芽細胞によって行われます。
適切な文章です。
関節液は、血液の赤血球や白血球などの血球成分とフィブリノーゲンが濾過された血漿成分に、滑膜組織で合成分泌されたムチン様成分(ヒアルロン酸のタンパク質複合体)が加わって作られます。
不適です。
骨格筋のうち、遅筋は速筋に比べてミオグロビンを多く含みます。
不適です。
筋原繊維の主な構成成分は、ミオシン繊維とアクチン繊維です。
筋原繊維の中には、アクチンとミオシンという収縮性タンパク質が規則的に配列していて、顕微鏡で見ると横縞として見えます(横紋筋)。
骨格筋には、白色繊維(速筋)と赤色繊維(遅筋)があります。
白色繊維は、短時間に強力な収縮力を使う運動(短距離走など)に適しており、収縮速度が速いです。
ATP供給方法は、解糖系(嫌気的)でグリコーゲン含有量が多くなっています。
赤色繊維は、発生する力は小さく、長距離走などに適しており、収縮速度が遅いです。
ATP供給方法は、酸化的リン酸化(好気的)で、ミトコンドリア量やミオグロビン量が多くなっています。
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03
運動器系の構造と機能について整理しておきましょう。
(×) 骨の主な有機質成分はⅠ型コラーゲンです。
骨の成分の構成割合は無機質成分が約70%、有機質成分が約22%、水分が約8%です。
有機質成分で最も多いのはⅠ型コラーゲンとなります。
無機質成分で最も多いのはリン酸カルシウムです。
(×) 骨吸収は、破骨細胞によって行われます。
骨形成を担うのは骨芽細胞と骨細胞であり、骨吸収を担うのは破骨細胞となります。
(〇)
間接液は関節包の内部にある透明で粘り気のある液体です。関節がスムーズに動くよう、潤滑液の働きをします。
滑膜によってつくられ、滑液とも呼ばれ、ヒアルロン酸やたんぱく質等を含んでいます。
(×) 骨格筋のうち、遅筋は速筋に比べてミオグロビンを多く含みます。
遅筋は速筋に比べてミオグロビンを多く含み、色が赤いため赤筋とも呼ばれます。
ミオグロビンは酸素と結合して細胞内の酵素を増加させます。
遅筋はミトコンドリアが多い細胞であり、色が白く白筋とも呼ばれます。
(×) 筋原線維の主な構成成分は、アクチンとミオシンです。
筋原線維ミオシンとアクチンで構成され、ミオシン線維がアクチン線維をたぐり寄せて滑り込ませることにより筋収縮が起きます。
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