管理栄養士の過去問
第38回
午前の部 問49
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問題
第38回 管理栄養士国家試験 午前の部 問49 (訂正依頼・報告はこちら)
食品成分とその三次機能の組合せである。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
- リン酸化オリゴ糖カルシウム ―― 血中コレステロールを減らす。
- 難消化性オリゴ糖 ――――――― 歯を丈夫で健康にする。
- 大豆イソフラボン ――――――― おなかの調子を整える。
- 植物ステロール ―――――――― 骨の健康を保つ。
- 茶カテキン ―――――――――― 体脂肪を減らす。
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この過去問の解説 (3件)
01
三次機能とは体調節機能や生体防御機能であり、
病気の回復と予防、健康の維持増進に関わる働きがあります。
不正解です。
リン酸化オリゴ糖カルシウムは、歯を丈夫にします。
不正解です。
難消化性オリゴ糖は、おなかの調子を整えます。
不正解です。
大豆イソフラボンは骨の健康を保ちます。
不正解です。
植物ステロールは血中コレステロールを減らします。
正解です。
茶カテキンは体脂肪を減らします。
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02
品には大きく分けて3つの機能があり、これを食品の三大機能といいます。
一次機能は最も重要な栄養機能であり、生命の維持に必要な栄養素を供給する機能です。
二次機能は感覚機能で、食品の嗜好性に対する機能で、味、色、香り、食感など、おいしい と五感で感じる味嗅覚応答機能です。
三次機能は生体調節機能や生 体防御機能であり、健康の維持増進、病気の回復と予防などを可能にする働きがあると言われています。
(×) 歯を丈夫で健康にする。
リン酸化オリゴ糖カルシウムはカルシウムイオンが歯に浸透して、脱灰部位が再石灰化して再結晶化しやすい口内環境に整え歯を丈夫にします。
(×) お腹の調子を整える。
難消化性オリゴ糖は腸内の有用菌の増殖を促し、お腹の調子を整えます。
(×) 骨の健康を保つ。
大豆イソフラボンは女性ホルモン(エストロゲン)と同じ作用を持つため骨の成分の維持に役立つ機能があります。
(×) 血中コレステロールを減らす。
植物ステロールはコレステロールの取り込みの抑制に働くため、血中のコレステロールを減らします。
(〇)
茶カテキンは小腸における膵リパーゼの阻害を通じて脂質の吸収を抑制し、便への排泄を促します。
よって体脂肪が減る効果があります。
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03
食品の三次機能とは、病気の予防や健康増進などの生体調節機能に関与する重要な機能です。
生体調節因子には、消化管内で機能を発揮する因子と、消化・吸収を受けて組織で機能を発現する因子があります。
不適です。
リン酸化オリゴ糖カルシウムは、丈夫で健康な歯を保つはたらきがあるとされています。
不適です。
難消化性オリゴ糖は、お腹の調子を整える働きがあります。
不適です。
大豆イソフラボンは、丈夫な骨をつくるのに適した食品の表示が認められています。
不適です。
植物ステロールは、コレステロールの吸収を阻害するため、特定保健用食品の関与成分となっています。
適切な組み合わせです。
茶カテキンは、脂肪のエネルギー消費を高めるため特定保健用食品で体脂肪が気になる方に適しているとの表示が認められています。
特定保健用食品の関与成分
⚪︎お腹の調子を整える
オリゴ糖類・乳酸菌・ビフィズス菌・食物繊維・低分子化アルギン酸ナトリウム等
⚪︎血圧が高めの方に
ラクトトリペプチド・杜仲葉配糖体(ゲニポシド酸)・GABA(γアミノ酪酸)・サーデンペプチド等
⚪︎コレステロールが高めの方に
キトサン・植物ステロール・低分子化アルギン酸ナトリウム・大豆たんぱく質等
⚪︎血糖値が気になる方に
難消化性デキストリン・L-アラビノース・グァバ葉パリフェノール等
⚪︎ミネラルの吸収を助ける
CPP(カゼインホスホペプチド)、フラクトオリゴ糖・ヘム鉄等
⚪︎食後の中性脂肪が上昇しにくい/体脂肪がつきにくい
中鎖脂肪酸・茶カテキン・グロビンたんぱく分解物・ウーロン茶重合ポリフェノール・EPA・DHA等
⚪︎虫歯の原因になりにくい
マルチトール・茶ポリフェノール・還元パラチノース・エリスリトール等
⚪︎歯の健康維持に役立つ
乳タンパク質分解物・マルチトール・還元パラチノース・リン酸化オリゴ糖カルシウム等
⚪︎骨の健康が気になる方に
大豆イソフラボン・ビタミンK2等
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