管理栄養士の過去問
第38回
午前の部 問56
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問題
第38回 管理栄養士国家試験 午前の部 問56 (訂正依頼・報告はこちら)
食品表示基準に基づく一般用加工食品の表示に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
- 100g当たりの熱量が25kcalの場合は、「0」と表示することができる。
- たんぱく質は、「低い旨」の強調表示に関する基準値がある。
- 飽和脂肪酸の量の表示は、推奨されている。
- 食品添加物は、使用量が少ない順に表示しなくてはならない。
- 大豆を原材料に含む場合は、アレルゲンとしての表示が義務づけられている。
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は「飽和脂肪酸の量の表示は、推奨されている。」です。
100g当たりの熱量が5kcalの場合は、「0」や「ノン・無」といった含まない旨の表示ができます。
「低・控えめ・ライト」などの低い旨の表示は100g当たりの熱量が40kcalの場合にできます。
たんぱく質は強調表示に関する基準値がありません。
強調表示に関する基準がある栄養成分は、熱量・脂質・飽和脂肪酸・コレステロール・糖類・ナトリウムが挙げられます。
飽和脂肪酸の量の表示は、日本人の摂取状況や生活習慣病予防との関連から表示することが推奨されている栄養成分です。
食品添加物は、使用量が多い順に表示されます。
特定原材料として表示が義務づけられたアレルゲン食品は、「えび・かに・小麦・卵・そば・落花生(ピーナッツ)・乳・くるみ」の8品目です。
大豆は特定原材料に準じるものとして表示を推奨された食品に含まれます。
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02
食品表示基準についてまとめておきましょう。
(×) 100g当たりの熱量が25kcalの場合は、「0」と表示することができないです。
「0」と表示できるのは100g当たりの熱量が5kcal未満の場合となります。
脂質や糖類は100gあたり0.5g未満となります。
(×) たんぱく質は、「低い旨」の強調表示に関する基準値はありません。
たんぱく質の強調表示に関する基準値は「高い旨」や「含む旨」です。
(〇)
飽和脂肪酸は表示することが推奨されています。
他にも食物繊維の表示も推奨されています。
(×) 食品添加物は、使用量が多い順に表示しなくてはなりません。
食品添加物は原則、使用量の多い順に表示しなくてはなりません。
(×) 大豆を原材料に含む場合は、アレルゲンとしての表示が義務づけられていません。
表示義務があるのは、えび、かに、くるみ、小麦、そば、卵、乳、落花生の8品目です。
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03
食品表示基準に基づく一般用加工食品の表示に関する記述です。
食品表示基準は、食品関連業者などが、食品を販売する際に表示すべき事項について定めています。
では問題をみていきましょう。
✖ 間違いです。
100g当たりの熱量が25kcalの場合は、「0」と表示できません。
100g当たりの熱量が5kcal未満の場合は「0」と表示することができます。
✖ 間違いです。
たんぱく質は、「低い旨」の強調表示に関する基準値がありません。
たんぱく質は、欠乏や過剰摂取が国民の健康維持増進に影響を与える栄養成分です。
「含む旨」「高い旨」などの強調表示に関する基準があります。
〇 正解です。
飽和脂肪酸の量の表示は、推奨されています。
飽和脂肪酸と食物繊維の量の表示は推奨されています。
✖ 間違いです。
食品添加物は、使用量が多い順に表示します。
食品添加物の表示が免除されるものは、栄養強化目的や加工助剤、キャリーオーバー、バラ売り食品など、食品表示基準に記されています。
✖ 間違いです。
アレルギー表示が義務づけられている食品は、特定原材料の8品目(えび、かに、小麦、たまご、そば、落花生、乳、くるみ)です。
大豆は、特定原材料に準ずるものとして表示が推奨されている食品です。
食品表示基準は変わるので、覚えても時々情報を確認しておきましょう。
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