管理栄養士の過去問
第38回
午前の部 問63

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問題

第38回 管理栄養士国家試験 午前の部 問63 (訂正依頼・報告はこちら)

食べ物の官能評価に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
  • 嗜好型官能評価では、客観的に試料の差や品質を判断させる。
  • 3点識別法は、3種類の試料を2個ずつ組み合わせて提示し、特性の強さを判断させる方法である。
  • シェッフェの一対比較法は、2種類の試料の一方を2個、他方を1個組み合わせて提示し、異なる1個を選ばせる方法である。
  • SD(セマンティック・ディファレンシャル)法は、相反する形容詞対を用いて試料の特性を評価させる方法である。
  • 順位法は、試料の特性の強さや好ましさを数値尺度で評価させる方法である。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は、「SD(セマンティック・ディファレンシャル)法は、相反する形容詞対を用いて試料の特性を評価させる方法である。」です。

選択肢1. 嗜好型官能評価では、客観的に試料の差や品質を判断させる。

嗜好型官能評価は、試料(食べ物)に対する嗜好を評価する方法です。

一方、分析型の官能評価が試料同士の差や品質を測定したり、味や香りの特徴を調べる方法です。

選択肢2. 3点識別法は、3種類の試料を2個ずつ組み合わせて提示し、特性の強さを判断させる方法である。

3点識別法は、分析型官能評価の1つです。

2種類の試料を3個ずつ組み合わせて提示するです。

選択肢3. シェッフェの一対比較法は、2種類の試料の一方を2個、他方を1個組み合わせて提示し、異なる1個を選ばせる方法である。

シェッフェの一対比較法は嗜好型評価の1つで、1対の試料を評価する方法です。

選択肢4. SD(セマンティック・ディファレンシャル)法は、相反する形容詞対を用いて試料の特性を評価させる方法である。

正しいです。

選択肢5. 順位法は、試料の特性の強さや好ましさを数値尺度で評価させる方法である。

順位法は、試料の特性の強さや好ましさを順位づけして評価する方法です。

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02

食べ物の官能評価について整理しておきましょう。

選択肢1. 嗜好型官能評価では、客観的に試料の差や品質を判断させる。

(×) 嗜好型官能評価では、パネリストの試料に対する嗜好を判断させます。

 

嗜好型官能評価はパネリストの好みを知ることが目的となります。

客観的に試料の差や品質を判断するのは分析型官能評価です。

選択肢2. 3点識別法は、3種類の試料を2個ずつ組み合わせて提示し、特性の強さを判断させる方法である。

(×) 3点識別法は、3種類の試料の中から異なる1種類を選ばせる方法です。

 

3点識別法は、3個組み合わせて提示し、3種類の試料の中から異なる1種類を選ばせる方法です。

選択肢3. シェッフェの一対比較法は、2種類の試料の一方を2個、他方を1個組み合わせて提示し、異なる1個を選ばせる方法である。

(×) シェッフェの一対比較法は、3種類以上の試料から2個ずつ組み合わせて提示し、特性の強さを判断させる方法です。

 

シェッフェの一対比較法は、3つ以上の試料を2つずつ組み合わせて、試料の特性や嗜好性を評価する方法です。

選択肢4. SD(セマンティック・ディファレンシャル)法は、相反する形容詞対を用いて試料の特性を評価させる方法である。

(〇)

 

SD法は、明るい‐暗いなど、相反する形容詞を両側に置いた5~7段階の評定尺度を用いて評価する方法です。

選択肢5. 順位法は、試料の特性の強さや好ましさを数値尺度で評価させる方法である。

(×)順位法は、試料の特性の強さや好ましさなどを判定して順序をつけさせる方法です。 

 

試料のおいしさや味の濃さなど評価する採点法です。

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03

食べ物の官能評価に関する記述です。

問題をみていきましょう。

 

選択肢1. 嗜好型官能評価では、客観的に試料の差や品質を判断させる。

✖ 間違いです。

 

嗜好型官能評価は、主観的嗜好や試料の好ましさやおいしさを判断させます。

選択肢2. 3点識別法は、3種類の試料を2個ずつ組み合わせて提示し、特性の強さを判断させる方法である。

✖ 間違いです。

 

3点識別法は、2種類の試料を3個組み合わせて提示し、試料の識別ができるかを調べます。

選択肢3. シェッフェの一対比較法は、2種類の試料の一方を2個、他方を1個組み合わせて提示し、異なる1個を選ばせる方法である。

✖ 間違いです。

 

シェッフェの一対比較法は、3つ以上の試料を2つずつ組み合わせて試料の特性や嗜好性を5段階や7段階の尺度で評価する方法です。

選択肢4. SD(セマンティック・ディファレンシャル)法は、相反する形容詞対を用いて試料の特性を評価させる方法である。

〇 正解です。

 

SD(セマンティック・ディファレンシャル)法は、相反する形容詞対を用いて試料の特性を評価させる方法です

選択肢5. 順位法は、試料の特性の強さや好ましさを数値尺度で評価させる方法である。

✖ 間違いです。

 

順位法は、複数の試料について、ある特性の大きさに従い順位をつけさせる方法です。

まとめ

官能評価は、ヒトの五感を使って評価対象物の特性を測定、評価する方法です。

問題にある官能評価を覚えておきましょう。

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