管理栄養士の過去問
第38回
午前の部 問64

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問題

第38回 管理栄養士国家試験 午前の部 問64 (訂正依頼・報告はこちら)

加熱調理器具に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
  • アルミニウム鍋は、耐熱ガラス鍋より保温性が高い。
  • ステンレス鍋は、鉄鍋より熱が伝わりやすい。
  • 土鍋は、電気コンロで使用できる。
  • アルマイト鍋は、電子レンジで使用できる。
  • 鉄ほうろう鍋は、電磁調理器では使用できない。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は、「土鍋は、電気コンロで使用できる。」です。

 

加熱調理器具の素材に関する問題において必要な知識は、熱伝導率についてが大切となります。

熱伝導率は、銅>アルミニウム>鉄>ステンレス>ガラスの順で高いです。

選択肢1. アルミニウム鍋は、耐熱ガラス鍋より保温性が高い。

アルミニウム鍋は、耐熱ガラス鍋より保温性が低いです。

物質の熱伝導率は、アルミニウム>ガラスの大きさであり、熱伝導が低いほど保温性が高くなります。

選択肢2. ステンレス鍋は、鉄鍋より熱が伝わりやすい。

ステンレス鍋は、鉄鍋より熱が伝わりにくいです。

熱伝導率の高さは、鉄>ステンレスの順となっています。

選択肢3. 土鍋は、電気コンロで使用できる。

正しいです。

選択肢4. アルマイト鍋は、電子レンジで使用できる。

アルマイトはアルミの表面加工の1つであり、電子レンジでは使用できません。

選択肢5. 鉄ほうろう鍋は、電磁調理器では使用できない。

鉄ほうろう鍋は電磁調理器でも使用できます。

ほうろうとは、金属表面にガラス質の釉薬を焼き付けた加工のことで熱伝導率は悪いです。

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02

調理機器の特徴や注意点を整理しておきましょう。

選択肢1. アルミニウム鍋は、耐熱ガラス鍋より保温性が高い。

(×) アルミニウム鍋は、耐熱ガラス鍋より保温性が低いです。

 

耐熱ガラスの熱伝導率のほうがアルミニウムの熱伝導率より高く、熱しやすく・冷めやすいです。

選択肢2. ステンレス鍋は、鉄鍋より熱が伝わりやすい。

(×) ステンレス鍋は、鉄鍋より熱が伝わりにくいです。

 

鉄の熱伝導率のほうが、ステンレスの熱伝導率より高いです。

選択肢3. 土鍋は、電気コンロで使用できる。

(〇)

 

土鍋は電磁調理器では使用できませんが、電気コンロで使用可能です。

選択肢4. アルマイト鍋は、電子レンジで使用できる。

(×) アルマイト鍋は、電子レンジで使用できません。

 

金属はマイクロ波を反射するのでアルマイト素材は電子レンジでは使用できません。

選択肢5. 鉄ほうろう鍋は、電磁調理器では使用できない。

(×) 鉄ほうろう鍋は、電磁調理器では使用できます。

 

電磁調理器は鉄ほうろう、鉄、ステンレスの素材が使用可能です。

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03

一般的に使用する加熱調理器具に関する記述です。

問題をみていきましょう。

選択肢1. アルミニウム鍋は、耐熱ガラス鍋より保温性が高い。

✖ 間違いです。

 

アルミニウム鍋は、耐熱ガラス鍋より保温性が低い

耐熱ガラス鍋はアルミニウムと比べて厚みがあり、保温性があります。

選択肢2. ステンレス鍋は、鉄鍋より熱が伝わりやすい。

✖ 間違いです。

 

ステンレス鍋は、鉄鍋より熱が伝わりにくいです

熱伝導率は、銅>アルミニウム>鉄>ステンレス>ガラスの順で高い

選択肢3. 土鍋は、電気コンロで使用できる。

〇 正解です。

 

土鍋は、電気コンロで使用できます

電気コンロは底が平らな鍋であれば使用できます。

選択肢4. アルマイト鍋は、電子レンジで使用できる。

✖ 間違いです。

 

アルマイト鍋は、電子レンジで使用できません

電子レンジはマイクロ波で加熱しますが、アルマイト鍋は金属なのでマイクロ波を跳ね返してしまいます。

選択肢5. 鉄ほうろう鍋は、電磁調理器では使用できない。

✖ 間違いです。

 

鉄ほうろう鍋は、電磁調理器で使用できます

電磁調理器は、鉄、鉄ほうろう、ステンレス素材の平底の鍋で使用できます。

まとめ

加熱調理に使う鍋やフライパンの素材には種類があるので、特徴を覚えて料理に活用しましょう。

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