管理栄養士の過去問
第38回
午前の部 問68

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問題

第38回 管理栄養士国家試験 午前の部 問68 (訂正依頼・報告はこちら)

遺伝子多型に関する記述である。誤っているのはどれか。1つ選べ。
  • 一塩基多型はSNPsと呼ばれる。
  • 後天的要因により生じる。
  • 出現頻度には人種差がある。
  • 生活習慣病の発症要因となる。
  • ヒトの集団の1%以上にみられる。

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この過去問の解説 (3件)

01

遺伝子多型に関する記述です。

この問題は、間違っている記述を選択する問題です

問題をみていきましょう。

選択肢1. 一塩基多型はSNPsと呼ばれる。

正しい記述です。

 

一塩基多型はSNPsと呼ばれています

SNPsは、一塩基多型の英語表記の頭文字です。

選択肢2. 後天的要因により生じる。

誤った記述です。

 

遺伝子多型は、先天的な変異です

選択肢3. 出現頻度には人種差がある。

正しい記述です。

 

出現頻度には人種差があります

選択肢4. 生活習慣病の発症要因となる。

正しい記述です。

 

生活習慣病の発症要因です

選択肢5. ヒトの集団の1%以上にみられる。

正しい記述です。

 

ヒトの集団の1%以上の頻度でみられます

まとめ

遺伝子変異のうち、集団の1%以上に認められる変異を遺伝子多型といいます。

遺伝子多型には一塩基多型、マイクロサテライト多型、コピー多型などの種類があります。

親から子へ遺伝し、後天的に生じるものではありません。

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02

遺伝子型について押さえておきましょう。

選択肢1. 一塩基多型はSNPsと呼ばれる。

(〇)

 

一塩基多型はSNPsと呼ばれる、1つの塩基だけが別の塩基に置き換わっているのもをいいます。

選択肢2. 後天的要因により生じる。

(×) 先天的要因によって生じます。

選択肢3. 出現頻度には人種差がある。

(〇)

 

遺伝子多型の出現頻度は人種差・地域差が存在します。

選択肢4. 生活習慣病の発症要因となる。

(〇)

 

生活習慣病は遺伝要因と環境要因が関係するため、発症要因となります。

選択肢5. ヒトの集団の1%以上にみられる。

(×)

 

遺伝子多型は、塩基配列の違いが集団全体の1%以上の頻度で存在することを定義としています。

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03

正解は、「後天的要因により生じる。」です。

遺伝子多型とは、遺伝子変異のうち集団の1%以上に認められる変異を言います。

そのため、後天的に生じるものではありません。

選択肢1. 一塩基多型はSNPsと呼ばれる。

正しいです。

一塩基多型は、遺伝子多型のうち1つの塩基にのみ変異が生じているものを言います。

選択肢2. 後天的要因により生じる。

誤りです。

選択肢3. 出現頻度には人種差がある。

正しいです。

2型アルデヒド脱水素酵素が日本人の約半数でその活性が低下または欠損しているのは、遺伝子多型によるものです。

選択肢4. 生活習慣病の発症要因となる。

正しいです。

がんや肥満などの発症の一因にも遺伝子多型が関わっていることが明らかとなっています。

選択肢5. ヒトの集団の1%以上にみられる。

正しいです。

上記の通り、遺伝子変異のうち集団の1%以上に認められる変異を遺伝子多型と言います。

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