管理栄養士の過去問
第38回
午前の部 問79

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問題

第38回 管理栄養士国家試験 午前の部 問79 (訂正依頼・報告はこちら)

微量ミネラルとその欠乏症に関する組合せである。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
  • 鉄 ―――――― ヘモクロマトーシス
  • 亜鉛 ――――― 味覚障害
  • 銅 ―――――― ウィルソン病
  • セレン ―――― 夜盲症
  • モリブデン ―― 克山病

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この過去問の解説 (3件)

01

微量ミネラルとその欠乏症に関する組み合わせです。

問題をみていきましょう。

選択肢1. 鉄 ―――――― ヘモクロマトーシス

✖ 間違いです。

 

鉄の欠乏症は、鉄欠乏貧血です。

ヘモクロマトーシスは、鉄の過剰症です。

選択肢2. 亜鉛 ――――― 味覚障害

〇 正解です。

 

亜鉛の欠乏症は、味覚障害、成長障害、食欲不振、免疫機能低下、皮膚炎です。

亜鉛の過剰症は、銅吸収障害、悪心、嘔吐、下痢、免疫機能低下です。

選択肢3. 銅 ―――――― ウィルソン病

✖ 間違いです。

 

銅の欠乏症は、メンケス病、鉄欠乏貧血、骨の発育不全です。

ウイルソン病は、銅の過剰症です。

選択肢4. セレン ―――― 夜盲症

✖ 間違いです。

 

セレンの欠乏症は、克山病、成長障害、筋肉萎縮です。

夜盲症は、ビタミンAの欠乏症です。

選択肢5. モリブデン ―― 克山病

✖ 間違いです。

 

モリブデンの欠乏症の症例は少なく不明です。

克山病は、セレンの欠乏症です。

まとめ

ミネラルは身体の組織づくりや酵素の成分として、体内の機能を調節する役割のある無機物です。

サプリメントなどの影響で多量に摂る場合や、偏食、経口摂取不能などの場合には過剰や欠乏の可能性があります。

参考になった数2

02

ミネラルの過剰症、欠乏症について整理しておきましょう。

選択肢1. 鉄 ―――――― ヘモクロマトーシス

(×) 鉄欠乏性貧血

 

鉄不足では鉄欠乏性貧血になります。

ヘモクロマトーシスは鉄の過剰症で起こります。

選択肢2. 亜鉛 ――――― 味覚障害

(〇)

 

亜鉛欠乏には、味覚障害、皮膚炎、慢性下痢、低アルブミン血症、汎血球減少等の症状がでます。

選択肢3. 銅 ―――――― ウィルソン病

(×) メンケス病

 

銅の欠乏症には、メンケス病とウィルソン病があげられます。

選択肢4. セレン ―――― 夜盲症

(×) 克山病

 

セレンの欠乏症には、克山病があげられます。

選択肢5. モリブデン ―― 克山病

(×) 夜盲症

 

夜盲症はモリブデン、ビタミンAの欠乏で起こります。

参考になった数0

03

正解は、「亜鉛 ――――― 味覚障害」です。

 

亜鉛の欠乏症はこのほかに、創傷治癒障害や成長障害などもあります。

選択肢1. 鉄 ―――――― ヘモクロマトーシス

鉄の欠乏症は、鉄欠乏性貧血が挙げられます。

ヘモクロマトーシスは鉄の過剰症です。

選択肢2. 亜鉛 ――――― 味覚障害

正しいです。

選択肢3. 銅 ―――――― ウィルソン病

銅の欠乏症は、メンケス病や低色素性貧血などです。

ウィルソン病は銅の過剰症です。

選択肢4. セレン ―――― 夜盲症

セレンの欠乏症は、克山(ケシャン)病やカシンベック病などです。

夜盲症はビタミンAの欠乏症です。

選択肢5. モリブデン ―― 克山病

モリブデンの欠乏症は特に挙げられません。

克山病はセレンの欠乏症です。

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