管理栄養士の過去問
第38回
午前の部 問94
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問題
第38回 管理栄養士国家試験 午前の部 問94 (訂正依頼・報告はこちら)
高齢期の生理的変化に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
- 血中アルブミン濃度は、上昇する。
- 血中副甲状腺ホルモン(PTH)濃度は、上昇する。
- 血中ホモシステイン濃度は、低下する。
- エリスロポエチンの分泌量は、増加する。
- 獲得免疫系機能は、亢進する。
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は、「血中副甲状腺ホルモン(PTH)濃度は、上昇する。」です。
アルブミンはたんぱく質の一つであり、肝臓で合成されます。
血清アルブミン値は加齢に伴い低下するため、高齢者では血中アルブミン濃度は低下します。
副甲状腺ホルモンは加齢とともに分泌が亢進するホルモンの一つであり、高齢者では血中副甲状腺ホルモン濃度は上昇します。
加齢に伴い、血中ホモシステイン濃度は上昇します。
エリスロポエチンは腎臓で産生されます。
加齢とともに腎臓の機能も低下するため、高齢者ではエリスロポエチンの分泌量は減少します。
高齢者では獲得免疫機能は低下します。
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02
高齢期の生理的変化に関する記述です。
問題をみていきましょう。
× 間違いです。
肝臓でのアルブミン合成能が低下しているので、アルブミン濃度は低下します。
〇 正解です。
高齢者は腸管からのカルシウム吸収率が低下したりカルシウムの摂取不足で、血漿カルシウム濃度が低下しているので、副甲状腺ホルモンの分泌が増加して骨吸収を促進しています。
× 間違いです。
必須アミノ酸の1つのメチオニンが代謝されてホモシステインになりますが、ホモシステインからメチオニンに戻るための補酵素として、ビタミンB12 が必要です。
高齢者は、胃酸分泌の低下からビタミンB12の吸収率が低下して少ないので、ホモシステインからメチオニンに戻れず、血中ホモシステイン濃度は高くなります。
× 間違いです。
エリスロポエチンは主に腎臓でつくられます。
高齢になると分泌量は減少します。
× 間違いです。
加齢に伴い、獲得免疫機能は低下します。
高齢期では加齢に伴いさまざまな機能が低下します。
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03
更年期の生理変化についてまとめておきましょう。
(×) 血中アルブミン濃度は、低下します。
加齢とともに血中アルブミン濃度は、低下します。
(〇)
加齢により、腸管からのカルシウム吸収の低下が起こり、血中のカルシウム濃度が低下、副甲状腺ホルモンの分泌が増加します。
このことから高齢者は骨吸収が促進されます。
(×) 血中ホモシステイン濃度は、上昇します。
加齢に伴い、血中ホモシステイン濃度は上昇します。
(×) エリスロポエチンの分泌量は、減少します。
加齢に伴い腎機能が低下し、エリスロポエチンの分泌も低下します。
このことから高齢者では貧血になりやすくなります。
(×) 獲得免疫系機能は、低下します。
高齢者は抗体生産能が低くなり、獲得免疫の機能は低下します。
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