管理栄養士の過去問
第38回
午後の部 問6

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この過去問の解説 (2件)

01

それぞれの行動変容技法の特徴について理解しておきましょう。

選択肢1. 自宅のテーブルの上に置いてある菓子を、片付けるように勧める。 ―― 行動置換

不正解です。

自宅のテーブルの上に置いてある菓子を、片付けるように勧めることは刺激統制に当てはまります。

刺激統制とは行動に関わる先行刺激の状況を変えて目標行動を実行しやすいようにすることです。

 

行動置換とは、問題行動とは同時に両立しない行動を行うことです。

選択肢2. 入浴後に、ビールの代わりに無糖の炭酸水を飲むことを勧める。 ―― 刺激統制

不正解です。

入浴後に、ビールの代わりに無糖の炭酸水を飲むことを勧めるは、反応妨害・拮抗に当てはまります。

反応妨害・拮抗とは不安や強迫的な思考状態で、その心理的状況を軽減する行為をせずに行います。

欲求を我慢すること、または別のことに置き換えることで行動頻度を変容していきます。

選択肢3. 友人からの菓子のお裾分けを断る練習をするように勧める。―― 認知再構成

不正解です。

友人からの菓子のお裾分けを断る練習をするように勧めることは、ソーシャルスキルトレーニングにあてはまります。

ソーシャルスキルトレーニングとは、社会技術訓練とも言い、対人交流における自己主張の不適切性を解消するために行います。

 

認知再構成とは、不都合な考えを変えるために励ましたり、マイナスのイメージをプラスに捉えるようにすることです。

選択肢4. 健康管理アプリで、毎日の体重を入力することを勧める。―― セルフモニタリング

正解です。

 

セルフモニタリングとは自分の行動を観察、記録、評価をすることです。

選択肢5. 菓子を食べ過ぎた時は、そのような日もあると自分に言い聞かせるように勧める。 ―― ソーシャルスキルトレーニング

不正解です。

菓子を食べ過ぎた時は、そのような日もあると自分に言い聞かせるように勧めることはストレスマネジメントにあてはまります。

ストレスマネジメントとは、行動変容に伴うストレスに対して、前向きな気持ちを維持できるよう、そのストレスを軽減させる訓練をすることです。

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02

行動変容技法とは、栄養教育で頻繁に活用される方法です。

個人の行動を健康的な方向に変えるために、使用されております。

 

具体的には、

 ・刺激統制

 ・反応妨害・拮抗

 ・オペラント強化

 ・認知再構成

 ・目標宣言、行動契約

 ・セルフモニタリング

 ・ソーシャルスキルトレーニング

などがあります。

選択肢1. 自宅のテーブルの上に置いてある菓子を、片付けるように勧める。 ―― 行動置換

不適当です。

 

こちらは、刺激統制の技法です。

刺激=お菓子を片づけることで、行動の頻度を調整します。

選択肢2. 入浴後に、ビールの代わりに無糖の炭酸水を飲むことを勧める。 ―― 刺激統制

不適当です。

 

反応妨害・拮抗の技法です。

ビールの代わりに無糖の炭酸に置き換えるという別の行動に置き換える技法です。

選択肢3. 友人からの菓子のお裾分けを断る練習をするように勧める。―― 認知再構成

不適当です。

 

ソーシャルスキルトレーニングの技法です。

断る練習をすることで、食行動の改善を目指すことができる技法です。

選択肢4. 健康管理アプリで、毎日の体重を入力することを勧める。―― セルフモニタリング

最も適当です。

 

自分自身の行動を記録したり、観察したり、さらには評価をすることで、行動変容を促します。

選択肢5. 菓子を食べ過ぎた時は、そのような日もあると自分に言い聞かせるように勧める。 ―― ソーシャルスキルトレーニング

不適当です。

 

ストレスマネジメントの技法です。

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