管理栄養士の過去問
第38回
午後の部 問30
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問題
第38回 管理栄養士国家試験 午後の部 問30 (訂正依頼・報告はこちら)
脳梗塞の入院患者。ワルファリンによる薬物治療が開始となり、併せて栄養食事指導を行うことになった。薬物との相互作用の観点から注意すべき食品として、最も適当なのはどれか。1つ選べ。
- みかん
- カリフラワー
- 牛乳
- コーヒー
- 青汁
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この過去問の解説 (2件)
01
ワルファリン(抗凝固薬)は、血液をサラサラにする作用があります。
ワルファリンは、ビタミンKが豊富な食品をとることで、薬の効果が衰弱します。
そのため、ビタミンKが多く含まれる食品の摂取を控えることが、とても重要になります。
不適当です。
みかんは、ビタミンCが豊富に含まれています。
不適当です。
カリフラワーは、ビタミンCや食物繊維が豊富に含まれています。
不適当です。
牛乳には、たんぱく質やカルシウムが豊富に含まれています。
不適当です。
コーヒーには、カフェインが多く含まれています。
最も適当です。
ビタミンKが豊富な食品は、納豆や青汁、クロレラなどです。
ワルファリンを服用している方へ対しては、青汁をすすめることは禁忌です。
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02
ワルファリンは酵素の阻害反応を介してビタミンKの供給を抑制し、肝臓におけるプロトロンビンなどの血液凝固因子の合成を押さえる機構により抗凝固反応作用を発揮します。
よって、ワルファリン投与時はビタミンK含有食品を控えることと、腸内細菌によるビタミンK産生の抑制が必要です。
不正解です。
みかんにはビタミンKは多く含まれず、ビタミンCが多く含まれます。
不正解です。
カリフラワーにはビタミンKは多く含まれず、ビタミンCが多く含まれます。
不正解です。
牛乳にはビタミンKは多く含まれず、ビタミンB2、B12などが多く含まれます。
また、カルシウムを多く含むため、抗菌薬や骨粗鬆症などの薬ではカルシウムと薬の成分が結びつき薬の吸収率が弱まります。
不正解です。
コーヒーにはビタミンKは多く含まれず、カフェインが多く含まれます。
カフェインは喘息治療薬のキサンチン系薬剤やうつ病の治療薬として処方される中枢神経興奮薬の薬の作用を増強します。
正解です。
青汁はビタミンKを多く含みます。
その他、納豆、緑黄色野菜(ほうれん草、ブロッコリー、春菊など)、健康食品のクロレラ等に多く含まれます。
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