管理栄養士の過去問
第38回
午後の部 問36

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問題

第38回 管理栄養士国家試験 午後の部 問36 (訂正依頼・報告はこちら)

72歳、男性。COPDの外来患者。独居。体重41kg、BMI 16.0kg/m2。間接熱量計による安静時エネルギー消費量1,050kcal/日。外来栄養食事指導を行うこととなり、1日の栄養摂取量を評価したところ、エネルギー1,350kcal、たんぱく質45gであった。食事は毎食コンビニエンスストアで購入している。この男性に、補食として1品追加購入するよう指導した。補食の例として、最も適当なのはどれか。1つ選べ。
  • 即席春雨スープ(1個、調理後約200g)
  • フライドポテト(100g入り)
  • カスタードシュークリーム(1個100g)
  • レモンシャーベット(1個200g)
  • ところてん(1個150g)

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この過去問の解説 (2件)

01

慢性閉塞性肺疾患は、低栄養状態を伴う場合もあります。

治療法としては、禁煙は必ず行っていただき、過労を避けて、風邪をひかないように注意する必要があります。

免疫力を高めるために、ビタミンCの摂取量も増やすことが効果的です。

選択肢1. 即席春雨スープ(1個、調理後約200g)

不適当です。

 

春雨スープは、水分もあるので満腹感が多い一方で、少量で満腹感を感じやすく、エネルギー量が少ないので不適切です。

選択肢2. フライドポテト(100g入り)

不適当です。

 

イモ類なので、エネルギー摂取量を増やすことにはつながるのですが、ガスを発生させる可能性もあるので、補食として召し上がるのは不適切です。

選択肢3. カスタードシュークリーム(1個100g)

適当です。

 

少量で高エネルギーのシュークリームやプリン、和菓子などが適しています。

選択肢4. レモンシャーベット(1個200g)

不適当です。

 

シャーベットは、エネルギー量が少なく、エネルギー補給にはあまり適していません。

選択肢5. ところてん(1個150g)

不適当です。

 

レモンシャーベットと同様に、エネルギー補給にはあまり適していません。

 

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02

COPDは有害な粒子やガスの吸入によって生じた肺の炎症反応に基づく進行性の気流制限を呈する疾患です。

肺の過膨張があり腹部膨満を感じることが多いため、少量で高エネルギー、高たんぱく質の食品を摂取することが望ましいです。

 

選択肢1. 即席春雨スープ(1個、調理後約200g)

不正解です。

春雨は少量で満腹感を感じやすい上に、スープで水分摂取し満腹感を感じ、少量で高エネルギーであるとはいえないため最も適しているとはいえません。

選択肢2. フライドポテト(100g入り)

不正解です。

炭水化物の多いジャガイモを油で揚げており、高エネルギーではありますが、イモ類はおなかにガスがたまりやすく腹部膨満感の原因となるため最も適しているとはいえません。

選択肢3. カスタードシュークリーム(1個100g)

正解です。

少量で高いエネルギーを摂取することができます。

他に、ごまやくるみ、マヨネーズ、アイスクリームなど摂取すると効果的です。

選択肢4. レモンシャーベット(1個200g)

不正解です。

シャーベットは比較的エネルギー量が少ないため最も適しているとはいえません。

 

選択肢5. ところてん(1個150g)

不正解です。

ところてんのエネルギー量も少なく、最も適しているとはいえません。

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