管理栄養士の過去問
第38回
午後の部 問49

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問題

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この過去問の解説 (2件)

01

変動、誤差の意味について理解しておく必要があります。

選択肢1. 日間変動は、個人間変動の一種である。

不正解です。

日間変動は、個人内変動の一種です。

 

食事調査における日間変動とは個人の食事摂取量が日々異なっていることで、

個人内変動の一種となります。

個人間変動とは集団においての個々の摂取量の差のことです。

 

選択肢2. 集団の平均摂取量の推定では、調査対象者の数を増やすと偶然誤差が小さくなる。

正解です。

 

統計誤差には偶然誤差と系統誤差があります。

偶然誤差とは偶然的に生じる誤差であり、調査対象者の数を増やすことや、

調査の回数を増やすことで小さくなります。

系統誤差はなにかしらの原因によって生じる誤差で、

その原因を取り除かない限り調査対象者の数を増やすことや、

調査の回数を増やすことでは誤差は小さくなりません。

選択肢3. 選択バイアスは、調査対象者の数を増やすことで軽減できる。

不正解です。

 

選択バイアスとは対象者をや条件を選定するときに生じるバイアスであり、

調査対象者の数を増やすことで軽減はできません。

 

選択肢4. 情報バイアスは、偶然誤差の一種である。

不正解です。

情報バイアスは、系統誤差の一種です。

 

情報バイアスとは情報の偏りであり、偶然誤差ではなく、

調査方法が適切でない原因が確かな系統誤差の一種です。

選択肢5. エネルギー摂取量は、BMIが高い者ほど過大申告しやすい。

不正解です。

エネルギー摂取量は、BMIが高い者ほど過小申告しやすいです。

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02

食事調査は、調査方法も数多くあり、それぞれメリット・デメリットもあります。

調査方法についてや、その変動や誤差に関しても特徴をおさえておくことが重要です。

選択肢1. 日間変動は、個人間変動の一種である。

不適当です。

 

日間変動は、個人内変動の一種で、1日ごとの摂取量の変動を示しています。

選択肢2. 集団の平均摂取量の推定では、調査対象者の数を増やすと偶然誤差が小さくなる。

最も適当です。

 

偶然誤差は、調査対象者の数を増やすことで軽減することのできる誤差です。

選択肢3. 選択バイアスは、調査対象者の数を増やすことで軽減できる。

不適当です。

 

調査対象者の数を増やすことで軽減することができるのは、偶然誤差です。

選択バイアスを最小限に抑えるためには、調査の設計段階で注意深く対象者を選定し、選択肢を均等に提示することが重要です。

選択肢4. 情報バイアスは、偶然誤差の一種である。

不適当です。

 

情報バイアスは、研究対象者のグループ間で得られる情報の質が異なる場合に生じるので、偶然誤差ではありません。

選択肢5. エネルギー摂取量は、BMIが高い者ほど過大申告しやすい。

不適当です。

 

エネルギー摂取量は、BMIが高い者ほど過少申告しやすいとされています。

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