管理栄養士の過去問
第38回
午後の部 問52
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問題
第38回 管理栄養士国家試験 午後の部 問52 (訂正依頼・報告はこちら)
日本人の食事摂取基準(2020年版)を用いた、成人集団の食事摂取状況の評価に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
- エネルギーの摂取不足の評価では、BMIの平均値が目標とするBMIの下限値以下であることを確認する。
- EARが設定されている栄養素の摂取不足の評価では、摂取量がEARを下回る者の割合を算出する。
- AIが設定されている栄養素の摂取不足の評価では、摂取量がAIを下回る者の割合を算出する。
- RDAが設定されている栄養素の過剰摂取の評価では、摂取量がRDAを上回る者の割合を算出する。
- 生活習慣病の発症予防を目的とした評価では、摂取量の平均値がDG以下であることを確認する。
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この過去問の解説 (2件)
01
日本人の食事摂取基準の指標について理解しておきましょう。
不正解です。
エネルギーの摂取不足の評価では、BMIの平均値が目標とするBMIの下限を下回っている者の割合を確認します。
また、BMIが目標とする範囲内に留まる者の割合をを増やすことを目的とするため、目標とするBMIの範囲を上回っている者の割合も確認します。
正解です。
EARが設定されている栄養素の摂取不足の評価では、摂取量がEARを下回る者の割合を算出し評価します。
EARとは推定平均必要量です。
不正解です。
AIが設定されている栄養素の摂取不足の評価では、摂取量の中央値と目安量を比較して、不足している者の割合を確認します。
AIとは目安量です。
摂取量の中央値がAI以上の場合、不足者の割合は少ないと判断できます。
しかし、摂取量の中央値がAIを下回る場合不足状態であるかは判断できません。
AIは、推定平均必要量・推奨量を算定するのに十分な科学的根拠が得られない場合、良好な栄養状態を維持するのに十分な量としています。
不正解です。
ULが設定されている栄養素の過剰摂取の評価では、摂取量がULを上回る者の割合を算出します。
ULとは耐用上限量です。
不正解です。
習慣病の発症予防を目的とした評価では、摂取量の分布から、DGの範囲を逸脱する者の割合を算出します。
DGとは目標量です。
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02
食事摂取基準に関する問題は、必ず毎年頻出されます。
まもなく2025年版になりますが、間違えやすい箇所をしっかり整理して、復習しましょう。
不適当です。
エネルギー摂取不足の評価は、測定されたBMIの分布からBMIが目標とするBMIの範囲を下回っている、あるいは上回っている者の割合を算出し、目標とするBMIの範囲内にとどまっている者の割合を増やすことを目的とします。
最も適当です。
EARが設定されている栄養素の摂取不足の評価では、摂取量がEARを下回る者の割合を算出します。
不適当です。
目安量を用いる場合は、摂取量の中央値と目安量を比較して、不足しているものの割合を確認します。
ただし、摂取量の中央値が目安量を下回っている場合、不足状態にあるかどうかを判断することはできません。
不適当です。
RDAではなく、ULです。
不適当です。
測定された摂取量の分布と目標量から、目標量の範囲を逸脱するものの割合を参考に評価します。
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