管理栄養士の過去問
第38回
午後の部 問55

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問題

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この過去問の解説 (2件)

01

厚生労働省は災害時に長期化する避難所生活に対して、栄養不足の回避、生活習慣病予防・改善、生活の質向上のため、避難所における食事提供の評価・計画の基準となる栄養参照量を提示しました。

近年災害食や災害時栄養も着目されているのでしっかりと押さえておきましょう。

選択肢1. 摂取不足を回避すべき栄養素として、炭水化物の摂取量が示されている。

不適です。

摂取不足を回避すべき栄養素として定められているのは、

・たんぱく質・ビタミンB1・ビタミンB2・ビタミンC

・カルシウム・ビタミンA・鉄

以上の6つです。

中でもたんぱく質、ビタミンB1,B2,Cは推定平均必要量を下回るものの割合をできるだけ少なくすることを目的としています。

選択肢2. 摂取不足を回避すべき栄養素として、ビタミンCの摂取量が示されている。

正しいです。

摂取不足を回避すべき栄養素として定められているのは、

・たんぱく質・ビタミンB1・ビタミンB2・ビタミンC

・カルシウム・ビタミンA・鉄

以上の6つです。

選択肢3. 過剰摂取を回避すべき栄養素として、脂質の摂取量が示されている。

不適です。

「避難所における食事提供の計画・評価のために当面の目標とする栄養の参照量」において過剰摂取を回避すべき栄養素の記載はありません。

注意が必要な栄養素は、生活習慣病一次予防を目的としてナトリウム(食塩)摂取量について目標量が定められており、過剰摂取は避けると示されています。

選択肢4. 高齢者において配慮が必要な栄養素として、カルシウムの摂取量が示されている。

不適です。

高齢者には疾患なども含めて個別で対応する場合があります。

カルシウムは、特に骨量が最も蓄積される思春期に十分な摂取量を確保する、という観点から6~14歳に対して600㎎/日と目安の量が示されています。

選択肢5. 成長期の子どもにおいて配慮が必要な栄養素として、ビタミンDの摂取量が示されている。

不適です。

成長期の子どもに特に配慮が必要とされる栄養素はカルシウムです。

ビタミンDは全体の「栄養素の摂取不足を回避」を目的として栄養素ではありません。

まとめ

参照量が示されている栄養素やそれぞれの数値は抑えておきましょう。近年災害も多く、災害時栄養はとても考えるべき課題でもあります。

現状の栄養管理法をきちんと押さえておきましょう。

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02

「避難所における食事提供の評価・計画のための栄養の参照量〜エネルギー及び主な栄養素について〜」に記載されている栄養素は、栄養素の摂取不足の回避を目的として、たんぱく質、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンCとなっています。

選択肢1. 摂取不足を回避すべき栄養素として、炭水化物の摂取量が示されている。

炭水化物の摂取量は示されていません。

選択肢2. 摂取不足を回避すべき栄養素として、ビタミンCの摂取量が示されている。

摂取不足を回避すべき栄養素としてビタミンCの摂取量は示されています。

選択肢3. 過剰摂取を回避すべき栄養素として、脂質の摂取量が示されている。

脂質の摂取量は示されていません。

高血圧の予防の観点から成人においては過剰摂取を避けることとなっている栄養素はナトリウム(食塩)です。

選択肢4. 高齢者において配慮が必要な栄養素として、カルシウムの摂取量が示されている。

骨量が最も蓄積される思春期において配慮が必要な栄養素としてカルシウムの摂取量が示されています。

選択肢5. 成長期の子どもにおいて配慮が必要な栄養素として、ビタミンDの摂取量が示されている。

成長期の子どもにおいて配慮が必要な栄養素として、ビタミンAの摂取量が示されています。

まとめ

避難所での食事は主食が中心で肉や野菜などの摂取が十分でない傾向がありたんぱく質、ビタミンが欠乏しやすくなっています。

特定の対象集団について栄養素の摂取不足を防ぐため配慮を要するものとして「避難所における食事提供の評価・計画のための栄養の参照量〜対象特性に応じて配慮が必要な栄養素について〜」に記載されている栄養素は栄養素の摂取不足の回避を目的として、カルシウム、ビタミンA、鉄について、また、生活習慣病の一次予防のため配慮を要するものとしてナトリウム(食塩)について、それぞれ配慮すべき事項を設けています。

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