管理栄養士の過去問
第38回
午後の部 問63

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問題

第38回 管理栄養士国家試験 午後の部 問63 (訂正依頼・報告はこちら)

食品構成表に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
  • 使用頻度の高い食品を示したものである。
  • 一定期間における実施献立の食品使用量の合計値を、食品群別に示したものである。
  • 一定期間における1人1日当たりの提供量の目安を、食品群別に示したものである。
  • 100g当たりのエネルギー及び栄養素の量を、食品群別に示したものである。
  • 利用者の食形態の基準を示したものである。

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この過去問の解説 (2件)

01

食品構成表とは、提供施設で設定した給与栄養目標量に基づいて献立作成する際の食品群ごとの使用量の目安を定めた表のことです。

 

食品構成表を作成するには初めに、食品群別荷重平均成分表を作成する必要があります。荷重平均成分表とは食品分ごとの100gあたりのエネルギーと各栄養素を示したものです。

これを活用して食品群ごとの使用量を定める(食品構成表の作成)ことで栄養価計算をしなくても簡易的に給与栄養目標量を充足した献立を作成することができます。

選択肢1. 使用頻度の高い食品を示したものである。

不適です。

食品構成表は給与栄養目標量を満たすための食品群別使用量の目安を定めているため、使用頻度の高い食品は示していません。

選択肢2. 一定期間における実施献立の食品使用量の合計値を、食品群別に示したものである。

不適です。

この選択肢の文面は食品群別荷重平均成分表の作成手順に当てはまります。

荷重平均成分表ではここからさらに食品ごとの構成比率を検討し、成分表を作成します。

食品構成は一定期間における食品群ごとの使用量の目安を定めています。

選択肢3. 一定期間における1人1日当たりの提供量の目安を、食品群別に示したものである。

正しいです。

キーワードは食品群別提供量の目安量です。

選択肢4. 100g当たりのエネルギー及び栄養素の量を、食品群別に示したものである。

不適です。

この説明は食品群別荷重平均成分表です。

選択肢5. 利用者の食形態の基準を示したものである。

不適です。

食品構成表は献立作成の中で、給与栄養目標量設定後にどのような食品を検討するかの段階で利用します。利用者の食形態はまだ検討段階ではなく、食形態の基準は示されていません。

まとめ

食品群別荷重平均成分表と食品構成表の役割をそれぞれ理解し、作成の仕方も確認しておきましょう。

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02

食品構成表と食品群別荷重平均成分表の意義を理解しましょう。

選択肢1. 使用頻度の高い食品を示したものである。

誤りです。

 

使用頻度の高い食品を示したものではありません。

選択肢2. 一定期間における実施献立の食品使用量の合計値を、食品群別に示したものである。

誤りです。

 

一定期間における給与栄養目標量を満たすために必要な平均使用料を食品群別に示したものです。

選択肢3. 一定期間における1人1日当たりの提供量の目安を、食品群別に示したものである。

正しい文章です。

 

給与栄養目標量を満たすために必要な食品群別の一定期間の平均使用料を示したものです。

選択肢4. 100g当たりのエネルギー及び栄養素の量を、食品群別に示したものである。

誤りです。

 

この文章は食品群別荷重平均成分表の説明です。

食品群別荷重平均成分表とは、食品の使用比率を考慮した食品群100gあたりの栄養成分表です。

選択肢5. 利用者の食形態の基準を示したものである。

誤りです。

 

利用者の食形態の基準は医療機関や高齢者施設等でそれぞれ独自に設定されています。

まとめ

食品構成表は栄養素量と食品のバランスを整え、給与栄養目標量を満たすために必要な食品群別の一定期間の平均使用料を示したものです。

食品構成のエネルギーや栄養素量の算出には食品群別荷重平均成分値を用います。

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