管理栄養士 過去問
第38回
問193 (午後の部 問96)
問題文
K社健康保険組合の管理栄養士である。
K社では男性の高血圧症の者の割合が高い。その原因の一つに食塩の過剰摂取が考えられた。そこで、男性社員の食塩摂取量の減少を目的として、利用率の高い社員食堂において、減塩メニューの充実による食環境整備と減塩教育を行うことになった。7~10月の4か月間を実施期間とし、実施前後に食塩摂取量を把握して評価することとした。A事業所(男性200人)を介入群(食環境整備および減塩教育)、同じ地域で、年齢構成、就業状況および規模が近似したB事業所(男性180人)を比較群(減塩教育のみ)とした。
介入効果を検証するために、K社健康保険組合、A事業所及びB事業所の管理栄養士3人で、食塩摂取量の変化を調べた。対象者と調査者の負担が少なく、かつ、より高い精度で食塩摂取量を推定するための調査法である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。
K社では男性の高血圧症の者の割合が高い。その原因の一つに食塩の過剰摂取が考えられた。そこで、男性社員の食塩摂取量の減少を目的として、利用率の高い社員食堂において、減塩メニューの充実による食環境整備と減塩教育を行うことになった。7~10月の4か月間を実施期間とし、実施前後に食塩摂取量を把握して評価することとした。A事業所(男性200人)を介入群(食環境整備および減塩教育)、同じ地域で、年齢構成、就業状況および規模が近似したB事業所(男性180人)を比較群(減塩教育のみ)とした。
介入効果を検証するために、K社健康保険組合、A事業所及びB事業所の管理栄養士3人で、食塩摂取量の変化を調べた。対象者と調査者の負担が少なく、かつ、より高い精度で食塩摂取量を推定するための調査法である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。
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問題
管理栄養士国家試験 第38回 問193(午後の部 問96) (訂正依頼・報告はこちら)
K社健康保険組合の管理栄養士である。
K社では男性の高血圧症の者の割合が高い。その原因の一つに食塩の過剰摂取が考えられた。そこで、男性社員の食塩摂取量の減少を目的として、利用率の高い社員食堂において、減塩メニューの充実による食環境整備と減塩教育を行うことになった。7~10月の4か月間を実施期間とし、実施前後に食塩摂取量を把握して評価することとした。A事業所(男性200人)を介入群(食環境整備および減塩教育)、同じ地域で、年齢構成、就業状況および規模が近似したB事業所(男性180人)を比較群(減塩教育のみ)とした。
介入効果を検証するために、K社健康保険組合、A事業所及びB事業所の管理栄養士3人で、食塩摂取量の変化を調べた。対象者と調査者の負担が少なく、かつ、より高い精度で食塩摂取量を推定するための調査法である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。
K社では男性の高血圧症の者の割合が高い。その原因の一つに食塩の過剰摂取が考えられた。そこで、男性社員の食塩摂取量の減少を目的として、利用率の高い社員食堂において、減塩メニューの充実による食環境整備と減塩教育を行うことになった。7~10月の4か月間を実施期間とし、実施前後に食塩摂取量を把握して評価することとした。A事業所(男性200人)を介入群(食環境整備および減塩教育)、同じ地域で、年齢構成、就業状況および規模が近似したB事業所(男性180人)を比較群(減塩教育のみ)とした。
介入効果を検証するために、K社健康保険組合、A事業所及びB事業所の管理栄養士3人で、食塩摂取量の変化を調べた。対象者と調査者の負担が少なく、かつ、より高い精度で食塩摂取量を推定するための調査法である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。
- ナトリウムを多く含む食品の過去1か月間の摂取頻度について、チェックシートに記入してもらう。
- 7日間毎日、飲食した全てのものの写真をスマートフォンで送付してもらう。
- 3日間の面接による24時間食事思い出し法を実施する。
- 2日間の随時尿中ナトリウム値及びクレアチニン値を測定する。
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この過去問の解説 (3件)
01
食事調査法の種類と特徴や限界を確認しましょう。
不適です。
ナトリウムが多い食品以外からも食塩は摂取されることや摂取頻度のみでは量が把握できないことから精度が低いです。
不適です。
写真法では、調味料の種類や量を把握できないため精度は低くなります。
不適です。
記憶に依存するため、申告漏れによる過少申告の可能性があり、精度が低くなります。
最も適切です。
尿中ナトリウム濃度の評価は蓄尿が基本ですが、随時尿で尿中ナトリウム濃度を評価する際はクレアチニン値で補正します。
食塩摂取量を最も高い精度で知る方法に陰善法がありますが、対象者の負担が大きく、分析の費用も高いため研究に用いられます。
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02
対象者と調査者の負担が少なく、かつ、より高い精度で食塩摂取量を推定するための調査法は、随時尿からナトリウムやクレアチニンを測定する方法です。
× 適切ではありません。
ナトリウムを多く含む食品を対象者が推定するのは困難です。
調査者が指定した食品の摂取頻度を対象者がチェックする行動は負担が大きいので適切ではありません。
× 適切ではありません。
スマートフォンの所有者のみ可能な調査方法です。
写真なので大きさが分かりにくい、食塩の量が見えないなど調査方法として適切ではありません。
× 適切ではありません。
思い出す行為は記憶違いがあるので適切ではありません。
〇 適切です。
対象者と調査者の負担が少なく、より精度の高い調査方法です。
実際の尿を測定することで、ナトリウムやクレアチニンなどの量が測定できる方法は対象者と調査者の負担が少なく精度が高いので、栄養指導に活用する場合があります。
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03
食事調査法に関する問題です。
食事調査法は様々な方法があります。それぞれのメリットとデメリットを検討し適切な食事調査方法を選択しましょう。
不適切です。
この手法では全体の食塩摂取量を把握することはできません。
不適切です。
写真からは塩分摂取量の評価がしにくいほか、対象者少なからず負担をかけることになります。
不適切です。
24時間食事思い出し法は対象者の負担が少なく、対象者の食事に影響しないなどのメリットがある一方で、対象者の記憶に依存するため精度が低くなることがデメリットです。
そのため最適な方法とは言えません。
正しいです。
この方法では結果が正確に数値として表現されるほか、対象者への負担も少ないため適していると言えます。
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