管理栄養士 過去問
第38回
問198 (午後の部 問101)

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問題

管理栄養士国家試験 第38回 問198(午後の部 問101) (訂正依頼・報告はこちら)

K事業所の社員食堂を運営している給食受託会社の管理栄養士である。K事業所の男性社員はデスクワークが1日の大半を占めており、他の事業所より、特に肥満(1度:BMI 25以上30kg/m2未満)の者の割合が高い。これまで社員を対象に様々な栄養情報を提供してきたが、男性社員の健康への関心は薄い。そこで、食環境整備を行うこととした。初めに、K事業所の20~60歳台男性社員の利用率が高い社員食堂において、男性社員(1,100人)のメニューの選択状況を、売上食数から把握した(表)。

表の調査結果から読み取れる、優先して取り組むべき問題である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。
問題文の画像
  • 食塩の摂取量が多い。
  • 脂質の摂取量が多い。
  • 炭水化物の摂取量が多い。
  • たんぱく質の摂取量が多い。

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この過去問の解説 (3件)

01

メニューの選択状況から主な栄養素の過不足を読み解きましょう。

選択肢1. 食塩の摂取量が多い。

適切とはいえません。

 

ラーメンや和麺の汁の摂取量までは分からないため確認が必要です。

選択肢2. 脂質の摂取量が多い。

最も適切とは言えません。

 

脂質の多いメニューが好まれていますが、最も優先して取り組むべき問題は他にあります。

選択肢3. 炭水化物の摂取量が多い。

最も適切です。

 

メニュー選択の1位ミニカツ丼+和麺、2位カレーライス大盛り、3位カツ丼大盛りと炭水化物の摂取量が多いと考えられます。

選択肢4. たんぱく質の摂取量が多い。

不適です。

 

たんぱく質の摂取量は過剰とは思われません。

まとめ

丼ものやカレーライスは一般的な定食よりもご飯の量が多く、さらに大盛りにするのが人気ということで、炭水化物の摂取量が多いことが懸念され優先して取り組むべき問題といえます。

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02

K事業所の優先して取り組むべき問題は肥満の原因となる炭水化物のとり過ぎです。

社員食堂で人気のメニューは、1位ミニ丼とラーメン、2位ご飯大盛りカレーライス、3位和麺、4位ご飯大盛りかつ丼、5位定食であり、1位、2位、4位は特に主食の炭水化物が多いメニューです。

選択肢1. 食塩の摂取量が多い。

× 適切ではありません。

 

食塩の摂取量が多いことは、肥満の原因ではありません。

選択肢2. 脂質の摂取量が多い。

× 適切ではありません。

 

脂質の摂取量が多い食事と少ない食事があります。

選択肢3. 炭水化物の摂取量が多い。

〇 適切です。

 

どの食事も炭水化物が主体または、炭水化物の重ね食いをしています。

肥満の原因になります。

選択肢4. たんぱく質の摂取量が多い。

× 適切ではありません。

 

たんぱく質が多いメニューと少ないメニューがあります。

肥満の原因ではありません。

まとめ

優先して改善すべき問題は炭水化物のとり過ぎです。

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03

表からランキングを明確にしましょう。

1位:ミニカツ丼+ラーメン

2位:カレーライス+ごはん大盛(+100g)

3位:和麺

4位:かつ丼+ごはん大盛(+100g)

5位:定食

ここから、肥満者が多い事業所にて優先して取り組むべき課題を検討しましょう。

選択肢1. 食塩の摂取量が多い。

不適です。

食塩の摂取量が多いことは予測できますが、肥満が多い事業所で最優先すべき課題ではありません。

選択肢2. 脂質の摂取量が多い。

不適です。

比較的脂質が多いメニューがランクインしていますが、最も優先すべき課題ではありません。

選択肢3. 炭水化物の摂取量が多い。

正しいです。

1位、2位、4位は炭水化物2つというランキングになっており、最も優先すべき課題です。

選択肢4. たんぱく質の摂取量が多い。

不適切です。

たんぱく質の摂取量が多いとはいえません。

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