管理栄養士の過去問
第38回
午後の部 問102
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問題
第38回 管理栄養士国家試験 午後の部 問102 (訂正依頼・報告はこちら)
K事業所の社員食堂を運営している給食受託会社の管理栄養士である。K事業所の男性社員はデスクワークが1日の大半を占めており、他の事業所より、特に肥満(1度:BMI 25以上30kg/m2未満)の者の割合が高い。これまで社員を対象に様々な栄養情報を提供してきたが、男性社員の健康への関心は薄い。そこで、食環境整備を行うこととした。初めに、K事業所の20~60歳台男性社員の利用率が高い社員食堂において、男性社員(1,100人)のメニューの選択状況を、売上食数から把握した(表)。
課題解決に向けて、社員食堂において定食の選択を増やすための取組を行うこととした。ナッジを用いた取組内容として、最も適切なのはどれか。1つ選べ。
課題解決に向けて、社員食堂において定食の選択を増やすための取組を行うこととした。ナッジを用いた取組内容として、最も適切なのはどれか。1つ選べ。
- 定食のプライスカードに、目立つようにエネルギー量を表示する。
- 定食を“即出しランチ”と名付け、待ち時間を短縮した優先レーンで提供する。
- 定食を“ヘルシーランチ”と名付け、副菜小鉢を2つとも野菜料理にする。
- 定食の選択者には、ご飯大盛りを無料とする。
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この過去問の解説 (2件)
01
ナッジとは、他人に強制することなく望ましい行動に誘導する仕組みのことを言います。
対象者に自然に望ましい行動を選択してもらうための工夫を考えてみましょう。
不適です。
エネルギー量の表示は、健康への関心が低い対象者には適していません。
正しいです。
即出しランチとして優先レーンを準備することは、栄養に関心がなくても優先的に提供してもらえる利点によって、定食を選択してもらう(望ましい選択をしてもらう)誘導として適しています。
不適切です。
健康に関心がない対象者には適していません。
不適切です。
選択してもらえる可能性は上がりますが、炭水化物摂取過剰の改善を目的とした栄養教育でごはん大盛をすることは本末転倒です。
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02
ナッジとは、人々の行動や意思決定を微妙に誘導することで特定の行動を促すことです。
不適です。
健康への関心の薄い男性社員には効果は低いと考えます。
適切です。
待ち時間を短縮した優先レーンで提供することは無意識な行動を促す取り組みといえます。
不適です。
健康への関心の低い男性社員には効果は低いと考えます。
不適です。
炭水化物の摂取量を減らしたいので、問題解決になりません。
健康への関心の低い男性社員に無意識的に望ましい行動を取れるように誘導することが重要です。
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