管理栄養士 過去問
第39回
問11 (午前の部 問11)
問題文
地球温暖化に伴い、流行地域の拡大が懸念されている感染症として、最も適当なのはどれか。1つ選べ。
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問題
管理栄養士試験 第39回 問11(午前の部 問11) (訂正依頼・報告はこちら)
地球温暖化に伴い、流行地域の拡大が懸念されている感染症として、最も適当なのはどれか。1つ選べ。
- 麻疹
- 風疹
- ポリオ(急性灰白髄炎)
- マラリア
- B型肝炎
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この過去問の解説 (2件)
01
感染症に関する問題です。
各感染症の感染経路を理解することで、解答を導きやすくなります。
設問の各感染症の感染経路は以下のとおりです。
麻疹:空気感染(飛沫核)
咳・くしゃみ等による飛沫によってウイルスが拡散し、それらが乾燥することでさらに空気中にウイルスが飛散し、感染に至ります。
風疹:飛沫感染・接触感染
麻疹同様、飛沫によってウイルスが拡散しそれを吸い込むことで感染します。また、患者の飛沫に触れた手で自身の粘膜に触れることで感染に至ります。
ポリオ:糞口感染(飛沫・接触もあり)
ポリオウイルスによる感染症で、先進国では現在は減少していますが、アフリカ諸国など一部地域では流行が続いている場所もあります。糞便中のウイルスが、手など接触経路を通して口から入ることで感染に至ります。感染初期には、他者に飛沫感染させる場合もあります。
マラリア:蚊を媒介とする感染
マラリアは、亜熱帯・熱帯地域を中心とした感染症です。ハマダラカ属の蚊に刺されることで感染します。マラリア原虫を蚊が媒介することで感染に至り、人から人へ直接(飛沫や空気を通して)感染することはありません。
ハマダラカは温暖な気候の地域に生息していますが、地球温暖化が進むことで生息地が変容し、マラリア感染症が報告されてこなかった地域でも流行する可能性が示唆されています。
B型肝炎:経皮・経粘膜感染
血液や体液を介し、B型肝炎ウイルスに罹患します。具体的には、医療現場での注射針の使い回しや母子感染、性行為等が挙げられます。
不正解です。
不正解です。
不正解です。
正解です。
不正解です。
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02
感染症に関する問題です。
不正解です。
麻疹ウイルスによる疾患で、発疹、発熱、鼻汁などの症状があります。
日本では、MRワクチンを1歳の1年間と、5歳以上7歳未満の期間の計2回接種を行います。
2015年以降よりWHOから麻疹の排除状態にあると認定されています。
感染症法において、5類感染症に指定されています。
不正解です。
風疹ウイルスによる疾患で、全身性の小紅斑や紅色丘疹、発熱等の症状があります。
風疹に対する免疫が不十分な妊娠20週頃までの女性が風疹ウイルスに感染すると、先天性の障害を持つ子供が出生することがあります。
麻疹と同様、MRワクチンを接種します。定期接種化以降は大規模の流行は減少していますが、2012~2013年、2018~2019年に成人男性中心の全国流行が発生しました。
感染症法において、5類感染症に指定されています。
不正解です。
ポリオ(急性灰白髄炎)ポリオウイルスによる疾患で、麻痺等の症状があります。小児(特に5歳以下)での発症が多いです。
日本では生後2か月からワクチン(5種混合型)の接種を行い、1980年以降はワクチン株由来以外の発症は見られていないとされています。
感染症法において、2類感染症に指定されています。
正解です。
蚊が媒介するマラリア原虫に感染することで発症する疾患です。最も多い症状は発熱と悪寒です。
亜熱帯・熱帯地域を中心に感染者が多く、地球温暖化による流行地域の拡大が懸念されています。
感染症法において、4類感染症に指定されています。
不正解です。
B型肝炎ウイルス(HBV)というDNA型の肝炎ウイルスによる疾患で、発熱や食欲不振等の症状があります。
重症化すると、肝硬変や肝がんを発症することもあります。
日本では生後2か月からワクチンの接種を行い、感染頻度2%以下の低頻度国になっています。
感染症法において、5類感染症に指定されています。
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