管理栄養士 過去問
第39回
問27 (午前の部 問27)

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問題

管理栄養士試験 第39回 問27(午前の部 問27) (訂正依頼・報告はこちら)

肝疾患に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
  • A型肝炎は、血液感染が最も多い。
  • B型肝炎ウイルスは、RNAウイルスである。
  • 肝硬変では、プロトロンビン時間が短縮する。
  • 肝硬変では、血中コリンエステラーゼ値が上昇する。
  • NASHでは、肝の線維化がみられる。

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この過去問の解説 (1件)

01

肝臓は生体内でも特に重要な働きをしており、その内容は多岐にわたります。

 

<肝臓の働き>

・エネルギーの代謝(貯蔵、生成)

・胆汁の生成

・有害物質の解毒

・血小板合成の補助

 

<肝障害の進行>

・脂肪肝:エネルギー過剰等により、肝臓に脂肪が貯蓄しすぎた状態

 

・肝炎

急性肝炎:薬剤やウイルス等により、肝臓が急激に炎症を起こす状態

慢性肝炎:急性期状態から移行し、慢性化した状態(6ヶ月以上炎症継続)

代償性肝硬変:肝の線維化が進み、肝機能が著しく低下

非代償性肝硬変・肝不全:不可逆な状態まで肝機能が低下した状態

肝癌:肝繊維の癌化

選択肢1. A型肝炎は、血液感染が最も多い。

不正解です。

A型肝炎は、汚染された食品を摂取することによる経口感染が最も多く報告されています。

血液感染が多いのはB型肝炎です。

選択肢2. B型肝炎ウイルスは、RNAウイルスである。

不正解です。

RNAウイルスはDNAウイルスです。

選択肢3. 肝硬変では、プロトロンビン時間が短縮する。

不正解です。

肝硬変ではプロトロンビン時間が延長します。

プロトロンビン時間とは血液凝固時間のことで、肝硬変で血小板生成能が低下することにより、出血傾向となります。

選択肢4. 肝硬変では、血中コリンエステラーゼ値が上昇する。

不正解です。

肝硬変では、血中コリンエステラーゼ値は正常化または低下します。

コリンエステラーゼは、肝臓で合成されるたんぱく質です。

選択肢5. NASHでは、肝の線維化がみられる。

正解です。

NASH(非アルコール性脂肪肝炎)では、肝の線維化が見られます。

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