管理業務主任者の過去問
平成28年度(2016年)
問20
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問題
管理業務主任者試験 平成28年度(2016年) 問20 (訂正依頼・報告はこちら)
マンションの屋上、バルコニー等の防水に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
※工業標準化法が改正されたことにより、令和元年(2019年)7月1日より、「日本工業規格(JIS)」は「日本産業規格(JIS)」に変わりました。
<参考>
それに伴い、当設問の選択肢中の文言を変更しました。
<参考>
それに伴い、当設問の選択肢中の文言を変更しました。
- メンブレン防水とは、被膜を形成して防水層を作る工法の総称で、アスファルト防水を含めない。
- アスファルト防水以外のシート防水、塗膜防水などに用いられる防水材の日本産業規格(JIS)のすべてが、1990年代になってから制定されたものである。
- 防水施工に関わる者には、国による技能検定制度があり、技能検定に合格した者は、技能士と称することができる。
- 日本建築学会の建築工事標準仕様書・同解説(JASS 8)に示されている仕様であれば、シート防水層、塗膜防水層は、仕上げの種類にかかわらず通常の歩行に耐えうる。
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この過去問の解説 (3件)
01
メンブレン防水の定義にアスファルト防水も含みます。
2:不適切です。
「すべて」ではありません。
3:適切です。
防水施工関係の技能検定試験があります。
国家検定である技能検定に合格した者は、防水施工技能士と称することができます。
4:不適切です。
仕上げの種類によって通常の歩行に耐えうるものとそうではない仕様があります。
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02
本設問は防水に関する出題です。
詳細は各設問にて解説します。
メンブレンとは英語で「膜」という意味です。メンブレン防水とは、膜を形成し防水する工法の総称で、その種類として、アスファルト防水やシート防水等が挙げられます。
よって本選択肢の「アスファルト防水を含めない」という箇所が誤りです。
メンブレン防水に関する日本工業規格は、そのほとんどが1970年前後に制定されました。
よって本選択肢の「日本産業規格(JIS)のすべてが、1990年代になってから制定されたもの」という箇所が誤りです。
設問の通りです。
シート防水層、塗膜防水層は、そのほとんどが軽歩行用等の仕上げです。
よって本選択肢の「仕上げの種類にかかわらず通常の歩行に耐えうる」という箇所が誤りです。
防水に関する出題は専門知識が求められる出題が多いので、参考書等を活用し、詳細を確認したうえで、過去問に取り組んでください。
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03
この問題は、マンションの屋上やバルコニーなどにおける防水工法に関する知識を問うものです。
具体的には、メンブレン防水、アスファルト防水、シート防水、塗膜防水などの防水材やその施工に関する日本産業規格(JIS)、技能検定制度、日本建築学会の仕様書に関する記述が試されています。
不適切
解説:メンブレン防水は、被膜を形成して防水層を作る工法の総称ですが、アスファルト防水もその一種として含まれます。
したがって、アスファルト防水を含めないという記述は不適切です。
不適切
解説:アスファルト防水以外のシート防水、塗膜防水に用いられる防水材のJISがすべて1990年代に制定されたという記述は誤っています。
これらの防水材のJISは、1990年代以前から存在しているものもあります。
適切
解説:防水施工に関わる者に対する国の技能検定制度が存在し、技能検定に合格した者は「技能士」と称することができます。
これは防水施工の技術水準を保証するための制度です。
不適切
解説:日本建築学会の建築工事標準仕様書・同解説(JASS 8)に示されている仕様に従って施工されたシート防水層や塗膜防水層が、すべての仕上げの種類にかかわらず通常の歩行に耐えうるという保証はありません。
防水層の耐久性は、使用される材料や施工方法に依存します。
マンションの屋上やバルコニーの防水に関する問題を解く際には、さまざまな防水材や工法に関する基本的な知識が必要です。
また、これらの防水材の品質や施工方法に関する国の規格や技能検定制度の存在、および日本建築学会の仕様書に関する正しい理解が求められます。
防水施工の品質は建物の耐久性や安全性に直接影響を与えるため、適切な材料選定と施工技術の確保が重要です。
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