1級管工事施工管理技士の過去問
平成29年度(2017年)
問題A 問8

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問題

1級 管工事施工管理技術検定試験 平成29年度(2017年) 学科試験 問題A 問8 (訂正依頼・報告はこちら)

湿り空気に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 電気加熱器で加熱した場合、相対湿度は変化しない。
  • 飽和湿り空気では、乾球温度と湿球温度は等しい。
  • 比エンタルピーを一定に保ちながら相対湿度を上げた場合、乾球温度は下降する。
  • シリカゲルを用いた固体吸着減湿を行った場合、吸着熱が発生するため乾球温度は上昇する。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解 1

1 空気線図を参照して電気加熱した場合、絶対湿度が一定であれば乾球温度は上昇し、空気が含むことの出来る水分量が増えて相対湿度は下がります。

2 飽和湿り空気とは、それ以上水分を入れることが出来ない空気のことをいうので乾球温度と湿球温度は等しくなります。

3 比エンタルピーを保ちながら相対温度を上げた場合は、加湿した場合に相当します。加湿をすると水蒸気の潜熱により温度が下がります。

4 固体吸着減湿は水分を吸収する際に熱を発生させるため、乾球温度と湿球温度が上がります。

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02

湿り空気に関する問題です。

選択肢1. 電気加熱器で加熱した場合、相対湿度は変化しない。

適当ではありません。

「電気加熱器で加熱した」場合としています。水分が増加せずに温度が上昇するということは飽和水分量が増えるということなので、「相対湿度が減少」します。

選択肢2. 飽和湿り空気では、乾球温度と湿球温度は等しい。

適当です。

これは本文そのままおさえましょう。

「飽和湿り空気」では、乾球温度と湿球温度は等しくなります。

選択肢3. 比エンタルピーを一定に保ちながら相対湿度を上げた場合、乾球温度は下降する。

適当です。

比エンタルピーとは、物体が持つエネルギーの総量がエンタルピー(単位はkJキロジュール)で

その単位質量当たりの物体の持つエネルギーをいいます。

その比エンタルピーを一定に保ちながら相対湿度を上げた場合は、乾球温度は下降します。

これは加湿のみをしたという状態になるので、水の潜熱により温度は下降するということです。

選択肢4. シリカゲルを用いた固体吸着減湿を行った場合、吸着熱が発生するため乾球温度は上昇する。

適当です。

これは頻出ですのでおさえておいてください。

シリカゲルを用いた固体吸着減湿を行った場合、吸着熱が発生するため乾球温度は上昇します。

ちなみに湿球温度も上昇します。

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03

1.誤りです。

 電気加熱器では、水分量を変化させずに温度のみが上がります。

 温度が上がれば、含むことのできる水分量は増えるため、相対湿度が下がります。

 
2.設問の通りです。


3.設問の通りです。

 比エンタルピーを一定にして相対湿度を上げるのは、加湿のみをした状態になります。

 水の潜熱により、温度は下がります。

 
4.設問の通りです。

 水分の吸着熱により、乾球温度だけでなく湿球温度も上がります。

参考になった数39