1級管工事施工管理技士の過去問
平成29年度(2017年)
問題A 問18
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問題
1級 管工事施工管理技術検定試験 平成29年度(2017年) 学科試験 問題A 問18 (訂正依頼・報告はこちら)
熱負荷に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
- 冷房時における人体からの発生熱量は、温度が上がるほど顕熱が小さくなり、潜熱が大きくなる。
- 暖房時におけるすきま風負荷は、玄関まわりや地下エントランス部については考慮すべきである。
- 冷房負荷の計算においては、南側の外壁の負荷は、一般的に、内外温度差を用いて計算する。
- 冷房負荷の計算においては、一般的に、土間床、地中壁からの熱負荷は無視できる。
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この過去問の解説 (3件)
01
正解 「冷房負荷の計算においては、南側の外壁の負荷は、一般的に、内外温度差を用いて計算する。」
人の発生熱量は温度が上がるほど顕熱は減少し、潜熱が増える。
暖房時はすきま風、玄関まわりや地下エントランス部については考慮すべきである。
冷房負荷の計算においては、南側の外壁の負荷は、一般的に実効温度差を用いて計算する。
冷房負荷の計算においては、一般的に、土間床、地中壁からの熱負荷は無視できる。暖房負荷の場合は土間床、地中からの熱負荷は無視できない。
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02
正解は「冷房負荷の計算においては、南側の外壁の負荷は、一般的に、内外温度差を用いて計算する。」です。
設問の通りです。
室内温度が下がった場合、顕熱量が大きくなり、潜熱量が小さくなりますが、全熱量はほとんど変わりません。
設問の通りです。
誤りです。
冷房負荷計算時において、外壁や屋根などの構造体は、実効温度差を用いて計算します。
南側だけでなく、北側の外壁についても同様です。
設問の通りです。
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03
冷暖房における熱負荷に関する問題です。
正
問題文通りです。
人間の代謝機能による熱放射は、室内の熱負荷となり、体表面などからの対流・放射・水分蒸発からのものです。
室内温度と全発熱量はほとんど変わりませんが、室内温度が上がるほど顕熱が小さく、潜熱が大きくなります。
重労働になるほど、潜熱、顕熱はともに大きくなりますが、特に潜熱の増加量が著しく大きくなります。
正
問題文通りです。
温度と湿度が室内とは異なる外気が、窓や戸などの隙間から、自然換気によって侵入すると、外気が持ち込む熱を熱負荷として対処する必要があります。
空調が動作して外気を導入してとき、外気を全て排気せず少し排気量を減らして室内圧力を屋外圧力より少し高めにすれば、自然換気の影響が無視できます。
暖房でも室内をプラス圧としている時は、すきま風を無視できます。
玄関まわりや地下エントランス部は、人の出入りで扉の開閉に伴い、室内圧に変動があり、自然換気を無視できなくなり、対応を要します。
誤
南側の外壁の負荷は、内外温度差を用いずに、実効温度差を用いて計算します。
南向きの外壁は太陽からの日射熱を受け、それは太陽定数、太陽光度、太陽邦楽などの関数で表され、また時間的にも変化します。外壁を通過する熱量は、今述べた関数に、実効温度差を掛けて求めます。
実効温度差は、壁面断面構造・外壁表面の全日射量・外壁面熱伝達率・時刻などの要因で変化します。
正
問題文通りです。
土壌に接する壁や床などの透過熱負荷は、年間を通して熱損失側にあるため、冷房時の負荷計算では無視して構いません。
ただし、暖房時には無視できません。
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