1級管工事施工管理技士の過去問
平成29年度(2017年)
問題A 問26

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

1級 管工事施工管理技術検定試験 平成29年度(2017年) 学科試験 問題A 問26 (訂正依頼・報告はこちら)

上水道における配水管に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 配水支管から給水管に分岐する箇所での最大静水圧は、0.74MPaを超えないようにする。
  • 配水管は、他の水道事業体又は水道用水供給事業体の水道施設と接続してはならない。
  • 配水支管から給水管に分岐する箇所での最小動水圧は、0.15MPaを下回らないようにする。
  • 配水支管に設けた消火栓は、配水支管の充水・排水時には排気・吸気に利用できる。

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

正解 2

1 配水支管から給水管に分岐する箇所での最大静水圧は、0.74MPaを超えないようにします。ですが支障が無い場合はこの限りではないと記されております。

2 水道事業者同士などが水道施設と接続してはならないとは記されておらず、むしろお互いが合理的に使用するように記されています。

3 配水支管から給水管に分岐する箇所での最小動水圧は、0.15MPaを下回らないようにします。

4 上記の通りになります。

参考になった数59

02

1.設問の通りです。

 また、最小動水圧は、0.15MPa以上とすることとされています。


2.誤りです。

 他の水道事業体又は水道用水供給事業体の水道施設と接続してもかまいません。

 ただし、汚染防止のため、水道以外の施設との接続は、してはいけません。 


3.設問の通りです。

  
4.設問の通りです。

参考になった数55

03

上水道の配水管に関する問題です。

選択肢1. 配水支管から給水管に分岐する箇所での最大静水圧は、0.74MPaを超えないようにする。

問題文通りです

 

「水道施設の技術的基準を定める省令第7条((配水施設)」の第1項第10号で、次のように定められています。

配水管から給水管への分岐箇所の配水管の最大静水圧は、740 kPa超えない。給水に支障がない場合は、超えても良い。」

なお、最小動水圧は、550 kPa を下らない程度です。

選択肢2. 配水管は、他の水道事業体又は水道用水供給事業体の水道施設と接続してはならない。

水道用水供給事業体の水道施設と接続してはならないことはなく接続して公共の利益を守ることです

 

「水道法第40条(水道用水の緊急応援)」第1項に、次のように規定されています。

 

「都道府県知事は、災害や非常時に緊急に水道用水の補給が、公共利益の保護に必要で適切と認めれば、水道事業者または水道用水供給事業者に対し、期間・水量・方法を定め、水道施設内の取り入れ水を、他の水道事業者や水道用水供給事業者に供給するよう命じます。」

 

水道水の基準値など詳細は、法律で決められて、土の水道事業者も同じ品質の水が供給されます。したがって、事業者が異なっても、協定が結ばれれば、接続ができます。

選択肢3. 配水支管から給水管に分岐する箇所での最小動水圧は、0.15MPaを下回らないようにする。

問題文通りです

 

「水道施設の技術的基準を定める省令第7条((配水施設)」の第1項第8号で、次のように定められています。

「配水管から給水管への分岐箇所の配水管の最小動水圧は、150 kPaを下らない。」

選択肢4. 配水支管に設けた消火栓は、配水支管の充水・排水時には排気・吸気に利用できる。

問題文通りです。

 

配水管に空気弁を設置するのは、空気弁によって水中からの分離空気を排除し、管内水排水時の吸気を行うためです。 

配水支管には給水管が分岐され、管内の空気は給水栓から排除されるときもあります。

配水支管の充水・排水時には、吸気・排気に消火栓を利用できるため、配水支管にあっては、バルブ間に、空気弁を設ける必要性がありません。

 

また、消防上の消火栓は、消防水利上から求められる設置場所の他に、管内水の排水、充水時の吸気・排気・水質保持のため、管路の縦断勾配上の凸部や凹部等にも適切に設置されます。

 

以上は、「水道施設設計指針」に示されていることの一部です。

参考になった数2