1級管工事施工管理技士の過去問
平成29年度(2017年)
問題A 問27

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問題

1級 管工事施工管理技術検定試験 平成29年度(2017年) 学科試験 問題A 問27 (訂正依頼・報告はこちら)

下水道管きょに関する記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 合流式の下水道管きょでは、降雨規模により、処理施設を経ない未処理の下水が公共用水域に放流されることがある。
  • 分流式の汚水管きょは、合流式に比べれば小口径のため、管きょの勾配が急になり埋設が深くなる場合がある。
  • 取付管は、管きょ内の背水の影響を受けるため、本管の管頂から左右90度の位置に水平に設置する。
  • 汚水管きょの段差接合において、段差が0.6m以上ある場合は、原則として、副管を使用する。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解 3

1 大雨等で合流式管渠の限界域を超えるとあふれ出た排水が公共水域等に侵入する可能性があります。

2 分流式の汚水管渠の口径は200㎜、合流式の口径は250㎜になります。そのため口径の小さい汚水管渠の勾配は急になります。

3 取り付け管を90°に取り付けると沈殿物などが滞留し流れに支障をきたすので好ましくありません。

4 汚水管渠の段差接合は、段差が1.5m以内に収めるのが好ましく、0.6m以上ある場合は、汚水の飛び散るのを考え原則として副管を使用します。

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02

1.設問の通りです。

 計画下水量の3倍程度を超える下水については、公共用水域等へ放流されます。


2.設問の通りです。

  
3.誤りです。

 流れを妨げないために、本管に対し90度または60度とし、本管の中心線より上方に取り付ける必要があります。

 
4.設問の通りです。

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03

下水道管きょに関する問題です。

選択肢1. 合流式の下水道管きょでは、降雨規模により、処理施設を経ない未処理の下水が公共用水域に放流されることがある。

問題文通りです

 

合流式の公共下水道、流域下水道排水施設、雨水の影響が大きい時に一部の下水を河川や公共水域や海域に放流するものを、雨水吐と言います。」

ただし、未処理の下水が公共水域に流れることは衛生的な面があるため、法律ではできるだけ流れる下水量を最小限にするための構造などの対応が取られています。

 

以上は、「下水道法施行令第5条4(雨水吐の構造の技術上の基準)」の条項の最初の部分です。

選択肢2. 分流式の汚水管きょは、合流式に比べれば小口径のため、管きょの勾配が急になり埋設が深くなる場合がある。

問題文通りです

 

分流式下水道は、管が2系統となります。

合流式に比べて汚水管は小口径で、管勾配が大きく、深くなる場合があります。

分流式の汚水管は、汚水量出管径を決めるため、最小管径は汚水管きょで200mm、雨水管きょや合流管きょで250mmです。

選択肢3. 取付管は、管きょ内の背水の影響を受けるため、本管の管頂から左右90度の位置に水平に設置する。

取付管の方向は、本管に対し直角で直線的に布設し、取付管の取付け位置は、本管の中心線から上方とし本管との取り付け部は本管に対し60度か90度とします。、取り付け管の本管との接続は支管を使って接続します。

 

取付管は、民有地排水設備からの汚水や雨水を本管に流すため、民有地と道路境界の「ます」と本管との接続管です。

選択肢4. 汚水管きょの段差接合において、段差が0.6m以上ある場合は、原則として、副管を使用する。

問題文通りです

 

段差接合は、管を急坂路に布設するとき、流速調整と土被りの必要最小限維持のために使われる方法で、地表こう配に応じ、適当な間隔で人孔(マンホール)を設置します。

合流管や汚水管布設時に、段差が60㎝以上になる場合、人孔内の維持管理作業は、副管を設けて行います。

 

副管は、マンホール内での点検や清掃作業をしやすくし、下水によるマンホール底部や側壁の摩耗を防ぐ効果があるために、設置します。

 

以上は、「東京都下水道局のマニュアル(5章 私道排水設備)」からの参考です。

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