1級管工事施工管理技士の過去問
平成29年度(2017年)
問題A 問28

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問題

1級 管工事施工管理技術検定試験 平成29年度(2017年) 学科試験 問題A 問28 (訂正依頼・報告はこちら)

給水設備に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 水道直結増圧ポンプの送水量は、原則として、時間平均予想給水量に基づき決定する。
  • 受水タンクの容量を過大に設定すると、タンク内滞留中に残留塩素が消費され、水が腐敗しやすくなる。
  • 受水タンクの保守点検スペースは、上部は1m以上とし、周囲及び下部は0.6m以上とする。
  • 受水タンクの底部には吸込みピットを設け、底面の勾配をピットに向かって1/100程度とする。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解 1

1  水道直結増圧ポンプの送水量は、時間平均予想給水量に基づき決定するのではなく、瞬時最大予想給水量を想定し決定します。

2 受水タンク内で水の流れができず、残留塩素が滞留します。

3 上記の通りになります。

4 受水タンクの底部には吸込みピットを設け、底面の勾配をピットに向かって1/100程度とします。

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02

給水設備に関する問題です。

本問は水道直結増圧ポンプと受水タンクに関しての問題です。

頻出事項ですので正しくおさえておきましょう。

選択肢1. 水道直結増圧ポンプの送水量は、原則として、時間平均予想給水量に基づき決定する。

適当ではありません。

水道直結増圧ポンプの送水量は、原則として、「瞬時最大使用水量と戸数」に基づき決定します。

選択肢2. 受水タンクの容量を過大に設定すると、タンク内滞留中に残留塩素が消費され、水が腐敗しやすくなる。

適当です。

受水タンクの容量を過大に設定した場合、タンク内滞留中に残留塩素が消費され、水が腐敗しやすくなってしまします。

ちなみに受水槽のタンク容量は「1日の計画使用水量の1/2程度の有効水量」が適切です。

選択肢3. 受水タンクの保守点検スペースは、上部は1m以上とし、周囲及び下部は0.6m以上とする。

適当です。

受水タンクには保守点検スペースの確保が必須であり、本文のとおり上部は1m以上とし、周囲及び下部は0.6m以上とします。

選択肢4. 受水タンクの底部には吸込みピットを設け、底面の勾配をピットに向かって1/100程度とする。

適当です。

排水時に水の残留を起こさないため、本文のとおり受水タンクの底部には「吸込みピット」を設け、底面の勾配をピットに向かって「1/100程度」とします。

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03

給水設備に関する問題です。

選択肢1. 水道直結増圧ポンプの送水量は、原則として、時間平均予想給水量に基づき決定する。

水道直結増圧ポンプの送水量は、建物の使用水量の変動を観察し、瞬時最大予想給水量以上に基づいて決定します時間平均予想給水量ではありません

選択肢2. 受水タンクの容量を過大に設定すると、タンク内滞留中に残留塩素が消費され、水が腐敗しやすくなる。

問題文通りです

 

受水タンクの容量は、一般的に、時間最大予想給水量を基準として求めます。

受水タンクの容量が過大になると、タンク内に滞留している残留塩素が消費され、水が腐敗性を帯び、過剰な貯水は不衛生になります

有効容量は、圧力変動などを考慮して、計算の半分程度とすることもありますが、水道事業者が詳しいデータや資料を持っているため、確認すべきです。

 

なお、以上のことは、県や市町村の水道局の持つ「給水装置設計施工指針」を参考としています。

選択肢3. 受水タンクの保守点検スペースは、上部は1m以上とし、周囲及び下部は0.6m以上とする。

問題文通りです

 

「(建設省告示第1597号(建築物に設ける飲料水の配管設備及び排水のための配管設備の構造方法を定める件)」の第1-2のイの(1)に次のように定められています。

「外部から給水タンクや貯水タンクの天井、底、周壁の保守点検が、容易で安全に行えるようにする」

告示には具体的な数値は出ていませんが、解説として、次のように言えます。

受水槽の形状が直方体である場合、6 面全ての表面と建築物の他の部分との間に、上部を100 cm 以上、その他は 60cm 以上の空間を確保すること。」

選択肢4. 受水タンクの底部には吸込みピットを設け、底面の勾配をピットに向かって1/100程度とする。

問題文通りです

 

タンク内部の保守点検が苦労なくできるように、タンク底部には 1/100 程度の勾配を付けて、排水溝、吸込みピットを設けます。

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