1級管工事施工管理技士の過去問
平成29年度(2017年)
問題A 問29
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問題
1級 管工事施工管理技術検定試験 平成29年度(2017年) 学科試験 問題A 問29 (訂正依頼・報告はこちら)
給水設備に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
- 大便器洗浄弁の必要給水圧力は、一般的に、70kPa程度である。
- 洗面器の吐水口空間とは、給水栓の吐水口端とあふれ縁の垂直距離のことである。
- 揚水ポンプの揚程が30mを超える場合、吐出側の逆止め弁は、衝撃吸収式とする。
- 大気圧式バキュームブレーカーは、常時圧力がかかる配管部分に設ける。
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この過去問の解説 (3件)
01
1 大便器洗浄弁の必要給水圧力は70kpa、水道は30kpa、シャワーは70kpa程度になります。
2 上記の通りになります。
3 揚水ポンプの揚程が30mを超える場合は、配管の破損やウォーターハンマが起きる可能性があるので、吐出側の逆止め弁は、衝撃吸収式とします。
4 大気圧式バキュームブレーカーは、常時圧力がかからない配管部分に設け、圧力式は常時圧力のかかる場所に設けます。
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02
給水設備に関する問題です。
本問は衛生器具、部材に関わる問題です。
適当です。
大便器洗浄弁(フラッシュバルブ)の必要吸水圧力に関して述べており、一般的に、70kPa程度となります。
ちなみに小便器の洗浄弁も同等です。
適当です。
洗面器の吐水口空間に関して述べており、本文のとおり「吐水口空間」は「給水栓の吐水口端とあふれ縁の垂直距離」をさします。
適当です。
揚水ポンプの揚程が30mを超える場合、吐出側の逆止め弁はウォーターハンマの防止のため必ず「衝撃吸収式」とします。スイングチャッキ式は不可です。
適当ではありません。
大気圧式バキュームブレーカーは、瞬間的に管内が負圧になり逆流を起こしやすい部分に設けます。本文のような常時圧力がかかる部分(正圧部分)ではありません。
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03
給水設備に関する問題です。
正
問題文通りです。
以下の表は、器具の最低必要吐出圧力の例です。
以上から、大便器洗浄弁の必要給水圧力は、70kPa程度です。
水圧が、70kPaより低すぎると吐水時間が長くなり汚物洗浄に悪影響があり、逆に高すぎると汚物を飛散させる恐れや、ウォーターハンマーが起こる可能性があります。
給水圧力は、元弁からの給水圧力に対し、流速と元弁から便器までの長さによる摩擦抵抗で減じられて、給水圧力となるため、十分な検討が必要です。
正
問題文通りです。
吐水口空間は、給水装置の吐水口端(給水栓の先端)から、越流面(洗面器に溜まった水が溢れる直前の水面)までの垂直距離です。
吐水口空間は、逆流防止のための、最も確実な手段と言えます。
正
問題文通りです。
ポンプの吐出側の逆止め弁にはスイング逆止め弁が一般定的に使用されますが、揚程が30 mを超えると、ウォーターハンマーが発生する可能性があります。
このような恐れがある場合には、逆止め弁に、衝撃吸収式逆止め弁を使います。
ポンプ吐出に防振継手を使い、その上に仕切れ弁を入れますが、この2つの用具の間に、衝撃吸収式逆止め弁を入れます。
誤
大気圧式バキュームブレーカーは、常時圧力がかかるところではなく、かからない箇所に取付けます。
吐水口空間の確保が難しい場合に、断水や漏水等によって給水管内に負圧が発生し、吐水口に逆サイホン作用が生じ、逆流が起こることがあります。
対応として、逆流が起こるおそれのある吐水口ごとに、バキュームブレーカを設置します。
バキュームブレーカは、給水管内に負圧や断水が生じたときに、給水管内に生じた負圧で逆サイホン作用が生じ、汚染水などが給水管内に吸引逆流するのを防止します。
バキュームブレーカは大気圧式と圧力式がありますが、大気圧式の場合は、常時圧力のかからない箇所に取付けます。
例として、大便器洗浄弁の水栓に付属接地されます。
圧力式の場合は、常時水圧のかかる箇所に取付けます。
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