1級管工事施工管理技士の過去問
平成29年度(2017年)
問題A 問30
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問題
1級 管工事施工管理技術検定試験 平成29年度(2017年) 学科試験 問題A 問30 (訂正依頼・報告はこちら)
給湯設備に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
- 給湯循環ポンプの揚程は、最高位の給湯栓の最低必要圧力を考慮して算定する。
- 密閉式膨張タンクの容量は、水圧の低い位置に設置した方が小さくできる。
- 中央式給湯設備における貯湯タンク内の湯温は、レジオネラ属菌などの繁殖を防止するため、原則として、60℃以上とする。
- 中央式給湯設備の返湯管の管径は、一般的に、給湯管の呼び径の1/2程度とし、循環流量を確認して決定する。
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この過去問の解説 (3件)
01
1 給湯管と返湯管の長さ、圧力損失などを考慮します。
2 上記の通りになります。
3 レジオネラ属菌は55℃で死滅するので、ストレージタンクの温度は60℃以上とします。
4 中央式給湯設備の返湯管の管径は、一般的に、給湯管の呼び径の1/2程度とします。
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02
給湯設備に関する問題です。
適当ではありません。
給湯循環ポンプの揚程の算定に関してですが、これは①循環水量、②給湯管、給湯還り管の管サイズ、距離 からと最長循環管ルートの摩擦損失を求めたうえで算定します。
算式は、H=0.01(L+R/2)
H 給湯循環ポンプの揚程
L 給湯主管の距離
R 給湯還り管の距離
適当です。
本文のとおり密閉式膨張タンクの容量は、「水圧の低い位置」に設置した方が「小さく」できます。
適当です。
中央式給湯設備とは、メインに加熱装置とポンプを設け高置水槽からの給水を湯にして給湯管と給湯還り管で循環する仕組みです。
その他膨張管、膨張タンクが付随します。
本文のとおり貯湯タンク内の湯温は、レジオネラ属菌などの繁殖を防止するため、原則として、「60℃以上」とします。
適当です。
中央式給湯設備の返湯管の管径は、一般的に、「給湯管の呼び径の1/2程度」とし、循環流量を確認して決定します。
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03
給湯設備に関する問題です。
誤
給湯循環ポンプの揚程は、ポンプの循環量を求めてから、給湯管と返湯管の長さの合計が最も大きくなる系統の摩擦損失から算定します。
摩擦損失を詳しく求めるときは、循環湯量を、各枝管の系統ごとの器具数や配管容積から分配し、配管径を求め摩擦損失を算出し、この摩擦損失がポンプの揚程として求まります。
簡易揚程算出式は、以下のようになります。
H=98×(L/2+ℓ)
H:給湯循環ポンプ揚程 [Pa][m]、L:給湯主管長さ [m]、ℓ:返湯主管の長さ [m]
として簡易的に揚程が求まります。ここで、98単位抵抗で、98 Pa/m (10mmH2O/m) です。
正
問題文通りです。
密閉式タンクの有効容量Vは、次のように計算できます。
V=(ρc/ρh -1)×Vall/(P1/(P1+HE)-(P1/P2))
ここでρc,ρh最低最大温度時の水の密度、Vallはタンクの全水量、P1は加熱前最高位置の配管圧力、P2は装置の許容温度、HEは膨張タンクと装置の高さの差です。
この式は、簡単にして、次のように表されます。
V=A/(P1×B)、ここで、A,Bは式を展開して現れる一定値です。
すなわち、タンクの有効容量は、加熱前最高位置の配管圧力 P1が大きくなると、減少することになります。
正
問題文通りです。
「厚生労働省告示第 264 号」の「レジオネラ症を予防するために必要な措置に関する技術上の指針」では、次のように定められています。
循環式の中央式給湯設備では、レジオネラ属菌対策として、構造設備上次のようにします。
・貯湯槽内の湯温が 60 ℃以上、末端の給湯栓でも 55 ℃以上となるように、加熱装置を備える必要があります。
・滞留水を排水できるように、貯湯槽等には排水弁を設置し、設備全体で湯水が均一に循環するように流量弁を設置する必要があります。
正
問題文通りです。
給湯管の径は、各枝管や主管ごとに給湯量を調べ、流速と摩擦損失から算出します。
給湯配管に銅管を使用する場合は、かい食を防ぐために管内流速は、1.5 m/s以下となるように管径を算出します。
また、管径を求めに当たって、返湯管は、給湯管の約1/2とします。
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