1級管工事施工管理技士の過去問
平成29年度(2017年)
問題B 問48

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問題

1級 管工事施工管理技術検定試験 平成29年度(2017年) 学科試験 問題B 問48 (訂正依頼・報告はこちら)

下図に示すネットワーク工程表に関する記述のうち、適当でないものはどれか。ただし、図中のイベント間のA〜Iは作業内容、日数は作業日数を表す。
問題文の画像
  • クリティカルパスは2本あり、所要日数は20日である。
  • 作業Cの所要日数を2日短縮すれば、工期も2日間短縮できる。
  • イベント⑦の最早開始時刻、最遅完了時刻はともに14日である。
  • 作業Gのトータルフロートは3日である。

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この過去問の解説 (3件)

01

適当でないものは「作業Cの所要日数を2日短縮すれば、工期も2日間短縮できる。」です。

選択肢1. クリティカルパスは2本あり、所要日数は20日である。

A、D、F、IとA、E、F、Iになります。

選択肢2. 作業Cの所要日数を2日短縮すれば、工期も2日間短縮できる。

作業Cの工期を2日短縮しても⑧の最遅完了時刻は変化しません。

選択肢3. イベント⑦の最早開始時刻、最遅完了時刻はともに14日である。

上記の通りになります。

選択肢4. 作業Gのトータルフロートは3日である。

作業Gのトータルフロートは3日です。

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02

5-0ネットワーク工程表に関する問題です。

この問題では、「最遅完了時刻」と「最早開始時刻」を求め、さらにそこから「クリティカルパス」を導き出すことがポイントとなります。

 

 最遅完了時刻最早開始時刻クリティカルパス
 0  ③-B=5-4=1 
 ②-A=5-5=0 ☆
 ①+A=0+5=5⑥-C=14-8=6 
 ③-0=5-0=5 ☆
 ①+B=0+4=4⑤-D=10-5=5
 ②+0=5+0=5 ☆④-E=10-5=5 
 ③+E=5+5=10⑧-G=20-7=13 
 ⑤-0=10-0=10 ☆
 ③+D=5+5=10⑦-F=14-4=10
 ④+0=10+0=10  
 ②+C=5+8=13⑧-H=20-5=15 
 ⑦-0=14-0=14 ☆ 
 ⑤+F=10+4=14 ☆⑧-I=20-6=14
 ⑥+0=13+0=13  
 ④+G=10+7=17  
 ⑥+H=13+5=18  
 ⑦+I=14+6=20 ☆  

      →  20

選択肢1. クリティカルパスは2本あり、所要日数は20日である。

適当です。

上記の算出により、クリティカルパスは2本、所要日数は20日となります。

選択肢2. 作業Cの所要日数を2日短縮すれば、工期も2日間短縮できる。

適当ではありません。

作業Cがつながる⑥はクリティカルパスではないので、2日短縮したとしても全体工程に影響しません。

選択肢3. イベント⑦の最早開始時刻、最遅完了時刻はともに14日である。

適当です。

上記の算出で14日とでています。

選択肢4. 作業Gのトータルフロートは3日である。

適当です。

20-17=3 となっています。

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03

ネットワーク工程表に関する問題です。

選択肢1. クリティカルパスは2本あり、所要日数は20日である。

問題文の通りです。

 

➀から⑧に至るルートはいくつかありますが、見た目で最も長いのが、➀→③→⑤→⑦→⑧で、19日です。

しかし、➀→③4日間が終えても、➀→②5日が終えるまで③→⑤の作業が開始できません。

したがって、➀→②→③→⑤→⑦→⑧が最も長く、20日です。

 

ただし、⑤→⑦が開始するためには、➀→③→④が終えている必要がありますが、作業Dと作業Eは同日数5日のため、➀→②→③→⑤→⑦→⑧がクリティカルパス20日になります。

また、➀→③→④も工程通りでないと工程が遅れるため、➀→②→③→④→⑤→⑦→⑧もクリティカルパス20日となります。

したがって、クリティカルパスは2つ存在します

 

検証として、⑦→⑧の作業が開始するには、②→⑥が終了していないと開始できませんが、②→⑥は8日で、③→⑤→⑦が9日と長いため、②→⑥はクリティカルパスには入りません。

選択肢2. 作業Cの所要日数を2日短縮すれば、工期も2日間短縮できる。

工期を2日間短縮できません

 

前問で、⑦→⑧の作業が開始するには、②→⑥が終了していないと開始できませんが、②→⑥は8日で、③→⑤→⑦が9日と長いため、②→⑥はクリティカルパスには入りません、と検証しました。

 

したがって、Cを8日から2日短縮しても、クリティカルパス20は変わりません。

➀→②→⑥→⑧の作業ルート18日が、16日になるだけで、全体工期を2日間短縮できません。

選択肢3. イベント⑦の最早開始時刻、最遅完了時刻はともに14日である。

問題文の通りです。

 

⑦→⑧の作業開始のためには、作業DとFが終了していることと、作業Cが終了していることですが、Cは8日に対し、DとFの作業日数は9日のため、⑦の最早作業開始時刻は14日です。

また、全体工程20日を維持するには、⑦までの最遅完了時刻は14日です。

選択肢4. 作業Gのトータルフロートは3日である。

問題文の通りです。

 

作業Gに至る作業ルートは、➀→②→③→④→⑧で、工程は17日です。

クリティカルパスが20日ですので、Gのフロートは3日あることになります。

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