1級管工事施工管理技士の過去問
平成29年度(2017年)
問題B 問47
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問題
1級 管工事施工管理技術検定試験 平成29年度(2017年) 学科試験 問題B 問47 (訂正依頼・報告はこちら)
工程管理に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
- 総合工程表は、工事全体の作業の施工順序、労務・資材などの段取り、それらの工程などを総合的に把握するために作成する。
- 総合工程表で利用されることが多いネットワーク工程表には、前作業が遅れた場合の後続作業への影響度が把握しやすいという長所がある。
- ネットワーク工程表で全体工程の短縮を検討する場合は、当初のクリティカルパス上の作業についてのみ日程短縮を検討すればよい。
- バーチャート工程表は、作成が容易で、作業の所要時間と流れが比較的分かりやすいので、詳細工程表によく用いられる。
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この過去問の解説 (3件)
01
1 総合工程表は、工事全体の作業の施工順序、労務・資材それらの工程などを総合的に把握するために作成します。
2 ネットワーク工程表は、前作業が遅れた場合の後続作業への影響度が確認できます。
3 当初のクリティカルパスのみを検討すると、べつのクリティカルパスがでてしまうのでそこを留意します。
4 上記の通りになります。
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02
工程管理に関する問題です。
各種工程表の特徴はしっかりおさえておきましょう。
総合工程表に関して述べており、本文のとおりこの工程表は、工事全体の作業の施工順序、労務・資材などの段取り、それらの工程などを総合的に把握するために作成します。
適当です。
ネットワーク工程表に関して述べており、この工程表の長所として前作業が遅れた場合の後続作業への影響度が把握しやすいという点があります。
適当ではありません。
ネットワーク工程表において「全体工程の短縮を検討する場合」、当初のクリティカルパス上の作業について「のみ」の日程短縮の検討だけだと他ルートがクリティカルパスになり得る可能性があるので、全体の見直しが必要です。
もちろん最初にクリティカルパスの検討もします。
適当です。
バーチャート工程表に関して述べており、この工程表は作成が容易で、作業の所要時間と流れが比較的分かりやすいという長所があるので、詳細工程表によく用いられます。
ただし、他作業との関連性がわかりにくいという短所もあります。
特にネットワーク工程表に関しては頻出ですので、そこにおける「最遅完了時刻」、「最早開始時刻」とクリティカルパスに関しては求められるようにしておきましょう。
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03
工程管理に関する問題です。
正
問題文の通りです。
工程表は業種ごとに、担当する工事の施工方法と施工順序、労務・資材などの段取りなどを作成します。
総合工程表は、工事統括者が、業種ごとの工程表をもとに、重複作業を調整し、全体の工事の流れと労働者数の把握などを行うとともに、仮設工事から最終検査や清掃までの大きな工程が把握できるように作成します。
正
問題文の通りです。
ネットワーク工程表は、クリティカルパスを中心に、作業ごとの遅れにどの作業でカバーできるかなどが分かり易くなっているため、作業の影響度が把握し易くできています。
誤
作業工程には、いくつかの作業ルートがあり、作業ルートの工程が最も厳しいものがクリティカルパスです。他の作業ルートには工程上の余裕(フロート)があります。
クリティカルパス上の作業についてのみ日程短縮しても、他の作業ルートのフロートを超えた短縮になると、他の作業ルートがクリティカルパスとなる可能性があります。
したがって、クリティカルパス上の作業についてのみ日程短縮を検討するだけでなく、他の作業ルートへの影響も併せて検討する必要があります。
正
問題文の通りです。
バーチャート工程表は、縦に作業名、横に作業日程が書き込まれ、作業開始と作業終了がバーで表され、他作業との比較がしやすくできています。
各業種がバーチャート工程表を持ち寄って、ある期間の工程を調整する際には、詳細工程表として、ある期間の詳細工程表が作れます。
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