1級管工事施工管理技士の過去問
平成29年度(2017年)
問題B 問50
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問題
1級 管工事施工管理技術検定試験 平成29年度(2017年) 学科試験 問題B 問50 (訂正依頼・報告はこちら)
品質管理に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
- 品質管理とは、品質の目標や管理体制等を記載した品質計画に基づいて、設計図書で要求された品質を確保する方法である。
- 品質管理には、施工図の検討、機器の工場検査、装置の試運転調整などがある。
- 全数検査は、大型機器、防災機器の検査や配管の水圧試験、空気調和機等の試運転調整について実施する。
- 抜取検査は、不良品の混入が許されない製品を、安価に検査する場合に適用する。
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この過去問の解説 (3件)
01
品質管理に関する問題です。
適当です。
品質管理の定義に関して述べています。
本文のとおり、品質の目標や管理体制等を記載した品質計画に基づいて、設計図書で要求された品質を確保する方法が品質管理です。
適当です。
本文のとおり品質管理の方法として、「施工図の検討」、「機器の工場検査」、「装置の試運転調整」などがあります。
適当です。
全数検査の対象に関して述べています。
「大型機器、防災機器の検査」や「配管の水圧試験」、「空気調和機等の試運転調整」について実施します。
適当ではありません。
「不良品の混入が許されない」なら「全数検査」となります。
さらに「抜取検査」は安価に検査するためのものでなく、ロット単位でのものに対して不良品を見抜く検査です。
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02
1 品質の目標や管理体制等を記載した品質計画に基づいて、設計図書で要求された品質を確保する方法であり、品質を保証するものです。
2 上記の通りになります。
3 配管の機密試験は全数検査で保温の前に行います。
4 抜き取り検査はロット単位で不良品を見抜く方法で、この場合は適切ではありません。
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03
品質管理に関する問題です。
正
問題文の通りです。
品質管理は、本来、工場生産で、設計・製作・検査の工程を通し、品質を目標通りに満足させる、かつ、生産コストをいかに安くするかという活動です。
この基本的な品質管理の手法は、現場での目的物の製造にも適用されます。
正
問題文の通りです。
配管製作では、施工図の検討、施工後の検査、水圧・気密検査、塗装・保温検査
現場の加工材料では、規格と使用の確認、材料の受入検査、必要に応じた施工後の検査
以上のように、製作や据付け等ごとに、製作前の検討・確認、施工後の検査、試運転確認等が品質管理上必要です。
正
問題文の通りです。
全数検査の必要性は次のような点から行います。
・工程上、不良率が高く、決められた品質水準を満足していない場合。
・不良品が1つでもあると人身事故などの大きなトラブルが起こる恐れがある場合。
・検査費用に比べ得られる効果が大きい場合。例えば、自動検査機などで、効率よく安定した精度で、測定・検査ができる場合。
具体的な全数検査対象を挙げてみます。
・ボイラーなどの大型機器
・防災機器
・製作台数が極めて少ない特殊機器
・設置後には取外しができない機器
・法的に義務付けされた機器の検査(例えば、高圧ガス機器)
・隠ぺい部分の施工で、施工後には検査や取外しが難しい配管
誤
抜取検査は、不良品の混入が許されない製品ではなく、ある程度の不良品の混入が許される製品を、安価に検査する場合に適用します。
抜き取り検査が必要な場合には次のようなケースがあります。
・製品を破壊しなければ、目的に合った検査ができない場合。
・検査を行うことによって、製品の商品価値がなくなってしまう場合。
・連続体の製品、例えば、長い配管やケーブルの場合
・検査が可能であっても、非常に手間と高額なコストが発生し、非常に不経済である場合。
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