1級管工事施工管理技士の過去問
平成29年度(2017年)
問題B 問56

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問題

1級 管工事施工管理技術検定試験 平成29年度(2017年) 学科試験 問題B 問56 (訂正依頼・報告はこちら)

配管の施工に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
  • ポンプの吸込み管は、ポンプに向かって1/50から1/100の上り勾配とする。
  • 中央式の強制循環給湯配管は、リバースリターン方式とする必要はない。
  • パッケージ形空気調和機の冷媒配管は、勾配を設ける必要はない。
  • 呼び径65A以下の排水管は、床からの高さが2m以内の場合、共吊りしてもよい。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解 4

1  ポンプの吸込み管は、エアが溜らないようにポンプに向かって1/50から1/100の上り勾配とする。

2 上記の通りになります。

3 パッケージ形空気調和機の冷媒配管は、勾配を設ける必要は有りません。厳密にいうと1/400~450の左記下がり勾配が理想的です。

4 配管の径に関わらず、配管がさらに配管を吊る共吊りは禁止されています。

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02

配管の施工に関する問題です。

選択肢1. ポンプの吸込み管は、ポンプに向かって1/50から1/100の上り勾配とする。

適当です。

ポンプの吸込み管に関して、吸込み管はポンプに向かって「1/50から1/100の上り勾配」とします。

選択肢2. 中央式の強制循環給湯配管は、リバースリターン方式とする必要はない。

適当です。

中央式の「強制循環給湯配管」であるならば、リバースリターン方式とする必要はありません。

リバースレターン方式とは、配管箇所の熱の格差を少なくするために、往き配管と還り配管の合計長さがどの機器からも同じくらいになるように配管された方式をいいます。

選択肢3. パッケージ形空気調和機の冷媒配管は、勾配を設ける必要はない。

適当です。

パッケージ形空気調和機の冷媒配管に関して、勾配を設ける必要はありません。

選択肢4. 呼び径65A以下の排水管は、床からの高さが2m以内の場合、共吊りしてもよい。

適当ではありません。

このパターンは頻出です。

基本的に、ある配管から別の配管を吊るいわゆる「共吊り」はしてはいけません。

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03

配管の施工に関する問題です。

選択肢1. ポンプの吸込み管は、ポンプに向かって1/50から1/100の上り勾配とする。

問題文の通りです。

 

吸込み配管は、空気溜まりができないように、ポンプ向かい吸い上げ配管であれば、上り勾配とします。勾配は、1/50~1/100程度です。

また、吸込側に仕切弁が設置されるときは、上部に空気が溜ることがあり、仕切弁は横向きにすることが望ましいです。(ポンプ周りの設置スペースが許される場合)

選択肢2. 中央式の強制循環給湯配管は、リバースリターン方式とする必要はない。

問題文の通りです。

 

強制循環給湯方式では、建物の最も長い距離にある住居にも給湯できます。

リバースリターン方式は、給湯の配管の長さと返りの配管の長さが同じにして、建物のどこでも同じ給湯ができるようにバランスを取った方式です。

したがって、強制循環給湯方式で建物どの部屋にも給湯が可能であれば、リバースリターン方式とする必要がありません。

選択肢3. パッケージ形空気調和機の冷媒配管は、勾配を設ける必要はない。

問題文の通りです。

 

パッケージ形空気調和機の冷媒配管の勾配を付けたとしても、何百分の1とわずかです。

メーカーの配管要領にも、他の配管は勾配が必要ですが、冷媒配管の勾配は必要ないと記載されています。

選択肢4. 呼び径65A以下の排水管は、床からの高さが2m以内の場合、共吊りしてもよい。

どのような場合であっても、共吊りは行ってはいけません

 

共吊りは吊る元の配管に荷重が掛かるため、どのような小配管やどれだけ低い位置であっても、共吊りは、行いません

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