1級管工事施工管理技士の過去問
平成30年度(2018年)
問題A 問11

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問題

1級 管工事施工管理技術検定試験 平成30年度(2018年) 学科試験 問題A 問11 (訂正依頼・報告はこちら)

低圧屋内配線に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 非耐燃性(自己消火性がない。)の合成樹脂製可とう電線管の色は、オレンジ色である。
  • 金属管工事における三相3線式回路の電線は、1回路の電線全部を同一の金属管に収めなければならない。
  • 使用電圧が400Vの場合、合成樹脂製可とう電線管に使用する金属製ボックスの接地工事は、乾燥した場所に施設する場合は省略することができる。
  • 使用電圧が400Vの場合、金属管工事に使用する金属管にはC種接地工事を施す。

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この過去問の解説 (3件)

01

低圧屋内配線に関する問題です。

「電気」に関する問題も少問ですが毎年出題されます。全部を網羅するのは困難ですが過去問で行った問題は必ずおさえておきましょう。

選択肢1. 非耐燃性(自己消火性がない。)の合成樹脂製可とう電線管の色は、オレンジ色である。

適当です。

「非耐燃性」(自己消火性がない)の合成樹脂製可とう電線管の色は「オレンジ色」です。

選択肢2. 金属管工事における三相3線式回路の電線は、1回路の電線全部を同一の金属管に収めなければならない。

適当です。

本文のとおり、金属管工事において三相3線式回路の電線は、1回路の電線全部を同一の金属管に収めなければならなりません。

選択肢3. 使用電圧が400Vの場合、合成樹脂製可とう電線管に使用する金属製ボックスの接地工事は、乾燥した場所に施設する場合は省略することができる。

適当ではありません。

「接地工事」に関する問題ですが、本問は使用電圧が400Vですので、合成樹脂製可とう電線管に使用する金属製ボックスの接地工事はC種設置工事が必要になります。

300Vを超えれば「C種設置工事」です。

300V以下ならば「D種設置工事」となり、150V以下で乾燥場所ならば省略ができます。

選択肢4. 使用電圧が400Vの場合、金属管工事に使用する金属管にはC種接地工事を施す。

適当です。

使用電圧が300Vを超えれば「C種設置工事」です。

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02





正解 3 

1 CD管は非耐燃性でオレンジ色をしており、コンクリートに埋め込むことが出来ます。PF管は耐燃性を持っており白色で様々な場所に敷設出来きます。
CD管とPF管を見分けるために色づけされております。

2 1つの電気回路は電気的並行を取るために、同一の管内に収めなければなりません。

3 400V以上の場合はC種地工事を行わなければなりません。プルボックスを使用する場合はボンディングを施す必要も出てきます。

4 上記の通りになります。

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03

低圧屋内配線に関する問題です。

選択肢1. 非耐燃性(自己消火性がない。)の合成樹脂製可とう電線管の色は、オレンジ色である。

問題文の通りです

 

合成樹脂製可とう電線管には、耐燃性(自己消化性あり)のPF管と、非耐燃性(自己消化性なし)のCD管があり、CD管はPF管と区分できるように、オレンジ色としています。

CD管は耐食性に優れ、軽量で、可とう菅のため曲げ加工は不要で、埋設専用の電線管です。

選択肢2. 金属管工事における三相3線式回路の電線は、1回路の電線全部を同一の金属管に収めなければならない。

問題文の通りです

 

三相3線式回路の電線の1本を単独に別の金属管に入れると、回路の負荷電流により生じる磁力線の変化が起こり、電磁誘導作用によって金属管に渦電流が流れるため、電力損失を起こします。

また、負荷電流が大きくなったときに金属管が加熱し、火災を伴う場合も想定され、1回路の電線全部を同一の金属管に収める必要があります。

選択肢3. 使用電圧が400Vの場合、合成樹脂製可とう電線管に使用する金属製ボックスの接地工事は、乾燥した場所に施設する場合は省略することができる。

使用電圧が400Vの場合、合成樹脂製可とう電線管に使用する金属製ボックスの接地工事は、乾燥した場所に施設する場合は省略することはできません

または

使用電圧が、400Vでなく対地電圧150V以下の場合、合成樹脂製可とう電線管に使用する金属製ボックスの接地工事は、乾燥した場所に施設する場合は省略することができます

 

電技解釈第29条には、次のように規定されています。

【 電路に施設する機械器具の金属製の台及び外箱には、使用電圧の区分に応じ、次表に規定する接地工事を施します。ただし、外箱を充電して使用する機械器具に人が触れられないように柵を設けて施設する場合、絶縁台を設けて施設する場合は、接地は不要です 】

機械器具の電圧区分接地工事
低圧電路(600V以下)300 V以下D種接地工事
300 V超えC種接地工事
高圧または特別高圧電路600 V超えA種接地工事

接地が不要な場合として次のような項目があります。

・交流の対地電圧が150V以下の機械器具を、乾燥した場所に施設する場合

・ 低圧用の機械器具を乾燥した木製の床、絶縁性のものの上で取り扱う場合

・ 電気用品安全法の適用を受ける2重絶縁の構造の機械器具を施設する場合

・ 水気のある場所以外の場所に施設する低圧用の機械器具の電路に、漏電遮断器(感度電流15mA以下、動作時間0.1秒以下)を施設する場合

・ 金属製外箱等の周囲に適当な絶縁台を設ける場合

・ 外箱のない計器用変成器がゴム、合成樹脂その他の絶縁物で被覆したものである場合

選択肢4. 使用電圧が400Vの場合、金属管工事に使用する金属管にはC種接地工事を施す。

問題文の通りです

 

前問の電技解釈によります。

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