1級管工事施工管理技士の過去問
平成30年度(2018年)
問題A 問30

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問題

1級 管工事施工管理技術検定試験 平成30年度(2018年) 学科試験 問題A 問30 (訂正依頼・報告はこちら)

給湯設備に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 中央式給湯設備の下向き循環方式の場合、配管の空気抜きを考慮して、給湯管、返湯管とも先下り勾配とする。
  • 中央式給湯設備の循環ポンプの循環量は、循環配管路の熱損失と許容温度降下により決定する。
  • 給湯管の管径は、主管、各枝管ごとの給湯量に応じて、流速及び許容摩擦損失により決定する。
  • 中央式給湯設備の循環ポンプは、強制循環させるため、貯湯タンクの出口側に設置する。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解 4

1 給湯設備の下向き配管では、給湯返答管両方とも先下がりの勾配をとります。

2  中央式給湯設備の循環ポンプの循環量は、循環配管路の熱損失と許容温度降下により決定します。 熱損失には様々な要因が考えられ、主にグラスウールなどの保温材と周囲温度が考えられます。

3 上記の通りになります。

4 中央式給湯設備の循環ポンプは、強制循環させるため、貯湯タンクの入り口側に設置します。

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02

給湯設備に関する問題です。

選択肢1. 中央式給湯設備の下向き循環方式の場合、配管の空気抜きを考慮して、給湯管、返湯管とも先下り勾配とする。

適当です。

「中央式給湯設備」の「下向き循環方式」の場合は「給湯管、返湯管」とも「先下り勾配」とします。

選択肢2. 中央式給湯設備の循環ポンプの循環量は、循環配管路の熱損失と許容温度降下により決定する。

適当です。

中央式給湯設備における「循環ポンプの循環量」は、「循環配管路の熱損失」と「許容温度降下」により決定します。

選択肢3. 給湯管の管径は、主管、各枝管ごとの給湯量に応じて、流速及び許容摩擦損失により決定する。

適当です。

本文のとおり、給湯管の管径に関しては主管、各枝管ごとの給湯量に応じて、「流速」及び「許容摩擦損失」により決定します。

選択肢4. 中央式給湯設備の循環ポンプは、強制循環させるため、貯湯タンクの出口側に設置する。

適当ではありません。

中央式給湯設備の循環ポンプに関してですが、循環ポンプは「給湯還り管側」に設けるので、貯湯タンクから見れば「入り口側」になります。

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03

給湯設備に関する問題です。

選択肢1. 中央式給湯設備の下向き循環方式の場合、配管の空気抜きを考慮して、給湯管、返湯管とも先下り勾配とする。

問題文の通りです

 

中央式給湯設備の下向き循環方式では、給湯配管、循環配管ともに、先下り勾配で配管敷設を行います。供給方式が下向きだと、立ち上がり配管でエア抜きをまとめて行える利点があります。

上向き循環方式では、給湯配管は上向き勾配で配置し、循環配管は先下り配管とします。

上向き式は縦系統ごと(立ち上がり配管ごと)にエア抜きが可能です。

選択肢2. 中央式給湯設備の循環ポンプの循環量は、循環配管路の熱損失と許容温度降下により決定する。

問題文の通りです

 

循環ポンプの循環量 Qは次の計算で求めます。

 

Q=3600・H/(ρs・(ts-tr)・cp)

 

=0.0143 ✕(H/Δt )

 

Q:循環湯量H:配管と機器からの熱損失、ρs:湯密度、cp:湯の低圧比熱

ts:出口湯温度、tr:返湯温度、Δt=(ts-tr)

配管からの熱損失は、保温材の種類、厚さ、給湯温度などで異なるため、計算式の0.0143は保温材によって変わります。

選択肢3. 給湯管の管径は、主管、各枝管ごとの給湯量に応じて、流速及び許容摩擦損失により決定する。

問題文の通りです

 

給湯管の流量は、洗面器・シャワー・台所流しなどの給湯単位を決めて、それに接続する給湯単位の累計から給湯を同時に使用する流量を算出します。

給湯単位より同時使用流量を求めるためには、同時使用流量線図を利用します。

選択肢4. 中央式給湯設備の循環ポンプは、強制循環させるため、貯湯タンクの出口側に設置する。

中央式給湯設備の循環ポンプは、強制循環させるため、貯湯タンクの、出口側ではなく入口側に設置します

 

中央式給湯式給湯設備では、温度を一定に保つために、循環ポンプによってお湯を強制的に循環させます。循環量は熱損失分を補うための少ない量で良いため、循環ポンプはタンクの返答管側(タンクの入口側)に設けます。

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