1級管工事施工管理技士の過去問
平成30年度(2018年)
問題A 問29
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問題
1級 管工事施工管理技術検定試験 平成30年度(2018年) 学科試験 問題A 問29 (訂正依頼・報告はこちら)
給水設備に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
- 高置タンク方式とした学校等の受水タンクは、給水負荷の季節変動による水質劣化を防止するため、タンクの分割や水位調整装置の設置などの措置を講じる。
- 直結増圧方式の立て管には、断水時に配管内が負圧にならないように、最上部に吸排気弁を設置する。
- ウォーターハンマー防止等のため、給水管内の流速は、一般的に、4.0m/s程度とする。
- 高層建物などでは、給水圧力が0.4MPaを超えないように、系統を高層階と低層階に分ける。
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この過去問の解説 (3件)
01
適当でないものは「ウォーターハンマー防止等のため、給水管内の流速は、一般的に、4.0m/s程度とする。」です。
学校などの受水槽は、季節などの要因で水位の増減があり、水槽にバイオフィルムの発生や水質の悪化が予想されるのでワッフル版を設置、水位調整装置を設置し予防策をとります。
水道直結直圧方式の立ち上がり管の最上部には、配管内が負圧になり、水の逆流を防止するための吸排気弁を取り付けます。
ウォーターハンマー防止等のため、給水管内の流速は、一般的に、2.0m/s程度とします。
上記の通りになります。
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02
給水設備に関する問題です。
適当です。
本文のとおり、水質劣化の防止策としてタンクの分割や水位調整装置の設置などの措置を講じます。
適当です。
直結増圧方式の立て管は、断水時に配管内が負圧(管内に吸い込まれる)になる可能性があるので、最上部に吸排気弁を設置して防止します。
適当ではありません。
給水管内の流速は、一般的に、「2.0m/s程度」とします。これは必ず覚えておいてください。
適当です。
本文のとおり、高層建物においては給水圧力が0.4MPaを超えないように、系統を高層階と低層階に分けます。
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03
給水設備に関する問題です。
正
問題文の通りです。
学校の受水タンクの特徴に、夏休みなどの長期休暇になると、水の使用量が極端に減るため、水がタンク内に長時間対流し、水質劣化の原因となります。
その対応として、問題文のような対応が有効です。
正
問題文の通りです。
断水時などが起ったときに、立上り配管内に負圧が発生すると、逆サイフォン現象が起こるため、負圧解消として管内に速やかに空気を吸引する急速吸気機能として、給排気弁を設置します。
誤
ウォーターハンマー防止等のため、給水管内の流速は、一般的に、4.0m/sではなく、2.0m/sを超えないようにします。
ウォーターハンマーは、弁などを急に閉じて流体の流れを瞬時にと寝ると、閉じた所の女流側の圧力が急激に上昇し、配管内を圧力波が一定速度で伝わる現象で、振動や騒音が起こり配管の破損や流体漏れの原因となります。
ウォーターハンマーの起こり易い箇所は、
・コックなど瞬間的に開閉する弁の使用箇所
・管内圧力が高い所
・管内流速が非常に速い箇所
・曲折が多い配管部分
などです。
ウォーターハンマーの対応には、
・流速を小さくして、管内流速 2m/sを超えないようにする。
・水圧が400~500 kPaを超えないようにする。
などが有り、他にはウォーターハンマー防止の設備改造があります。
正
問題文の通りです。
高層建物では、水栓・器具などへの給水吐出圧力が、0.4~0.5 kPaを超えないようにします。
対策として、階層ごとにいくつかのブロックに分けるというゾーニング式として給水します。
ゾーニング方式では、
・高置タンクをブロックごとに接地する
・ブロックごとに減圧弁を設置する
などの方法があります。
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