1級管工事施工管理技士 過去問
平成30年度(2018年)
問54 (問題B 問54)
問題文
機器の据付けに関する記述のうち、適当でないものはどれか。
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問題
1級 管工事施工管理技術検定試験 平成30年度(2018年) 問54(問題B 問54) (訂正依頼・報告はこちら)
機器の据付けに関する記述のうち、適当でないものはどれか。
- ゲージ圧力が0.2MPaを超える温水ボイラーを設置する場合、安全弁その他の附属品の検査及び取扱いに支障がない場合を除き、ボイラーの最上部からボイラーの上部にある構造物までの距離は、0.8m以上とする。
- 軸封部がメカニカルシール方式の冷却水ポンプをコンクリート基礎上に設置する場合、コンクリート基礎表面に排水目皿及び当該目皿からの排水管を設けないこととしてもよい。
- 機器を吊り上げる場合、ワイヤーロープの吊り角度を大きくすると、ワイヤーロープに掛かる張力も大きくなる。
- 冷凍機の設置において、アンカーボルト選定のための耐震計算をする場合、設計用地震力は、一般的に、機器の重心に作用するものとして計算を行う。
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この過去問の解説 (3件)
01
1 ボイラーの上部から配管などの構造物までの距離は1.2m以上とします。
2 上記のポンプの軸はメカニカルシールなので、漏水は無いので、水管を設けなくても大丈夫です。
3 ロープの角度が広くなるにつれて張力と負荷は大きくなります。
4 上記の通りになります。
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02
機器の据付けに関する問題です。
適当ではありません。
ゲージ圧力が「0.2MPaを超える」温水ボイラーを設置する場合のボイラーの最上部からボイラーの上部にある構造物までの距離は「1.2m以上」とします。
ただし、安全弁その他の附属品の検査及び取扱いに支障がない場合を除きます。
適当です。
この設問は頻出です。
軸封部がメカニカルシール方式の冷却水ポンプをコンクリート基礎上に設置する場合、コンクリート基礎表面に排水目皿及び当該目皿からの排水管を設けないこととしてもよいとしています。
焼き付けを防ぐための水の漏洩量が極少で済むからです。
適当です。
この設問は頻出です。
機器を吊り上げる場合、ワイヤーロープの「吊り角度を大きく」すると、ワイヤーロープに掛かる「張力も大きくなり」ます。覚えておきましょう。
適当です。
冷凍機の設置に関して、本文のとおりアンカーボルト選定のための耐震計算をする場合、設計用地震力は、一般的に、機器の重心に作用するものとして計算を行います。
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03
機器の据付けに関する問題です。
誤
ゲージ圧力が0.2MPaを超える温水ボイラーを設置する場合、安全弁その他の附属品の検査及び取扱いに支障がない場合を除き、ボイラーの最上部からボイラーの上部にある構造物までの距離は、1.2 m以上とする。
「ボイラー及び圧力容器安全規則第20条(ボイラーの据付位置)」第1項に次のように定められています。
【 ボイラーの最上部から天井、配管その他のボイラーの上部にある構造物までの距離を、1.2 m以上とする。ただし、安全弁その他の附属品の検査及び取扱いに支障がないときは、適用しなくても良い。 】
ここで温水ボイラーが適用されるかについては、次のようになっています。
「労働安全衛生法施行令第1条」第3号ニにボイラーの定義があります。
【 ボイラーは、蒸気ボイラーおよび温水ボイラーで、次のボイラー以外のもの。
ニ:ゲージ圧力 0.1 MPa以下の温水ボイラーで、伝熱面積が 4 m2以下のもの 】
したがって、ゲージ圧力が0.2MPaを超える温水ボイラーは、ボイラーとして、ボイラー則20条に適用されます。
正
問題文内容通りです。
「公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)」によれば、次のように定めています。
【 ポンプ本体が結露するか、軸封がグランドパッキンの場合、ポンプ基礎にはポンプ周囲に排水溝と排水目皿を設け、呼び径 25 以上の排水管で排水系統に排水します。 】
【 冷水ポンプの軸封は、パッキン又はメカニカルシールによる 】
「公共建築設備工事標準図(機械設備工事編)」では、【 冷却水ポンプでは、排水目皿及び排水管25Aを不要とできます。 】とあります。
以上の公共建築工事標準仕様書から、問題文の内容となります。
グランドパッキンは、軸封部から漏れるの対し、メカニカルシールは漏れがないことが、理由です。
正
問題文内容通りです。
機器の質量をm、ロープの張力をP、ロープの角度をθとすると、張力は次式で表されます。
P = mg / 2cosθ
下図のようにワーヤーロープの角度θを大きくすると、cosθが小さく(0に向かって)なるため、張力Pは大きくなります。
正
問題文内容通りです。
地震力(水平地震力と鉛直地震力)によってアンカーボルトは、引抜力とせん断力が掛かります。地震力は、機器に対しては、重心に力が働くものとして計算されます。
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