1級管工事施工管理技士 過去問
令和元年度(2019年)
問14 (問題A 問14)

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問題

1級 管工事施工管理技術検定試験 令和元年度(2019年) 問14(問題A 問14) (訂正依頼・報告はこちら)

鉄筋コンクリート構造の建築物に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 構造部材に生じる応力は、軸方向応力、曲げモーメントの2種類である。
  • 単位水量が多いほど、乾燥収縮によるひび割れが発生しやすい。
  • 躯体を打設するコンクリートは、設計基準強度を割り増した強度とする。
  • 水セメント比を小さくすると、コンクリートの耐久性は高くなる。

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この過去問の解説 (3件)

01

「鉄筋コンクリート構造」の建築物に関する問題です。

選択肢1. 構造部材に生じる応力は、軸方向応力、曲げモーメントの2種類である。

適当ではありません。

構造部材に生じる応力は、「軸方向応力」、「曲げモーメント」以外にも「せん断力」や「引張力」があります。

選択肢2. 単位水量が多いほど、乾燥収縮によるひび割れが発生しやすい。

適当です。

単位水量が多いコンクリートほど、乾燥収縮による水分の損失が大きいのでひび割れが発生しやすいです。

選択肢3. 躯体を打設するコンクリートは、設計基準強度を割り増した強度とする。

適当です。

躯体を打設するコンクリートは、設計基準強度を割り増した強度とします。

選択肢4. 水セメント比を小さくすると、コンクリートの耐久性は高くなる。

適当です。

これは本文そのままおさえてください。

水セメント比を小さくすると、コンクリートの耐久性は高くなります。

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02

1.誤りです。
 軸方向応力、曲げモーメント、せん断応力の3種類です。

2.設問の通りです。
 単位水量はフレッシュコンクリート1m³に含まれる水量(kg)で、
 上限値が185㎏/m³と定められています。

3.設問の通りです。

4.設問の通りです。

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03

鉄筋コンクリート構造の建築物に関する問題です。

選択肢1. 構造部材に生じる応力は、軸方向応力、曲げモーメントの2種類である。

構造部材に生じる応力は、軸方向応力、曲げモーメント、せん断応力の3種類である

 

構造部材には、軸方向の圧縮応力度、曲げモーメント引張応力度、曲げモーメント圧縮応力度、せん断応力度で設計されます。

選択肢2. 単位水量が多いほど、乾燥収縮によるひび割れが発生しやすい。

問題文の内容通りです

 

単位水量とは、フレッシュコンクリート1 m3の含有水量で、骨材中水量は除きます。

単位水量が大きいコンクリートは、構造体に、乾燥収縮ひび割れ、沈降による鉄筋下面すき間沈降ひび割れを起こさせ、耐久性が悪くなります。

選択肢3. 躯体を打設するコンクリートは、設計基準強度を割り増した強度とする。

問題文の内容通りです

 

生コンの呼び強度は、生コンを発注する際に指定する強度で、生コン工場が打設28日後でもその強度が出るのを保証します。

呼び強度は調合管理強度と同じかより大きくなるようにし、調合管理強度は次のように決めます。

 

調合管理強度≧設計基準強度+構造体強度補正値

 

構造体強度補正値は、条件の良いときの生コンの28日後の強度に対し、気象条件の変化によって強度が変わるのを補正する強度です。

選択肢4. 水セメント比を小さくすると、コンクリートの耐久性は高くなる。

問題文の内容通りです

 

水セメント比は、生コンに含まれるセメントと水を混ぜたセメントペースト中の、セメントに対する水の質量百分率で、数値が小さくなると、コンクリート強度が高くなります。

水セメント比は圧縮強度と関係があり、セメントの品質に影響します。

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