1級管工事施工管理技士 過去問
令和元年度(2019年)
問20 (問題A 問20)

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問題

1級 管工事施工管理技術検定試験 令和元年度(2019年) 問20(問題A 問20) (訂正依頼・報告はこちら)

地域冷暖房に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 地域冷暖房の熱需要者側の建物は、床面積の利用率が低くなる。
  • 地下鉄の排熱、ゴミ焼却熱等の未利用排熱を有効に利用することが可能である。
  • 建物ごとに熱源機器を設置する必要がないため、火災や騒音のおそれが小さくなる。
  • 地域冷暖房の社会的な利点には、大気汚染防止効果がある。

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この過去問の解説 (3件)

01

1.誤りです。
 熱源設備に必要な面積を小さくすることができるため、
 床面積の利用効率は高くなります。

2.設問の通りです。

3.設問の通りです。

4.設問の通りです。

複数の建物に対する冷暖房熱源を一か所にまとめることで、床面積の利用効率を高められるほか、選択肢2、3、4のような利点があります。
注意点として、需要密度が大きいこと、需要者側のピーク負荷時刻が分散されていることが求められます。

参考になった数36

02

地域冷暖房に関する問題です。

地域冷暖房とは、一定地域内にある建物群に対して熱供給設備から、冷水・温水・蒸気などの熱媒を地域導管を通じて供給し、冷房・暖房・給湯などを行う方式です。

選択肢1. 地域冷暖房の熱需要者側の建物は、床面積の利用率が低くなる。

適当ではありません。

建物に熱源機器をそれぞれ設置する必要がないので、床面積の利用率が大きくなります。

選択肢2. 地下鉄の排熱、ゴミ焼却熱等の未利用排熱を有効に利用することが可能である。

適当です。

本文のとおり、地下鉄の排熱、ゴミ焼却熱等の未利用排熱を有効に利用することが可能です。

選択肢3. 建物ごとに熱源機器を設置する必要がないため、火災や騒音のおそれが小さくなる。

適当です。

本文のとおり、建物ごとに熱源機器を設置する必要がないため、火災や騒音のおそれはちいさくなります。

選択肢4. 地域冷暖房の社会的な利点には、大気汚染防止効果がある。

適当です。

本文のとおり地域冷暖房の社会的な利点には、大気汚染防止効果があります。

参考になった数25

03

地域冷暖房に関する問題です。

選択肢1. 地域冷暖房の熱需要者側の建物は、床面積の利用率が低くなる。

地域冷暖房の熱需要者側の建物は、床面積の利用率が高くなる

 

建物ごとに熱源機器を設置する必要がないため、床面積の利用率が良くなります。

選択肢2. 地下鉄の排熱、ゴミ焼却熱等の未利用排熱を有効に利用することが可能である。

問題文の内容通りです

 

地域冷暖房の社会的な利点として、以下のようなエネルギーの有効利用ができます。

・熱効率の高い熱源機器を採用できます。

・機器類を集中管理するため、無駄な運転や保守管理がなくなります。

・発電設備と併設することで、排熱の利用が可能となります。

・地下鉄の排熱、ゴミ焼却熱などの利用していない排熱を有効に利用できます。

選択肢3. 建物ごとに熱源機器を設置する必要がないため、火災や騒音のおそれが小さくなる。

問題文の内容通りです

 

地域冷暖房の使用者としての利点として、以下のようなことが挙げられます。

・問題1のような床面積の利用率が高くなります。

・熱源が集約されるため、人件費が節約できます。

・火災や騒音に対し、心配することが無くなります。

・既設建物の設備更新時に、地域冷暖房を活用すれば、既設の機械室を別の目的に利用できます。

選択肢4. 地域冷暖房の社会的な利点には、大気汚染防止効果がある。

問題文の内容通りです

 

都市で起こる冬季のスモッグの原因は、暖房機器からの排煙が原因の1つです。

良質の燃料で燃焼を行い、高度な排煙処理を行うことは、排煙による公害をなくす対策です。

また、発電設備と併設すれば、経済的・技術的に、ばい煙管理が良い条件で達成できます。

参考になった数1