1級管工事施工管理技士 過去問
令和元年度(2019年)
問28 (問題A 問28)

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問題

1級 管工事施工管理技術検定試験 令和元年度(2019年) 問28(問題A 問28) (訂正依頼・報告はこちら)

給水設備に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 受水タンクを設ける場合の高置タンクの容量は、一般的に、時間最大予想給水量に0.5 〜 1.0を乗じた量とする。
  • 給水管の管径は、ヘーゼン・ウィリアムスの式を用いて算定することができる。
  • 水道直結増圧ポンプの給水量は、時間平均予想給水量とする。
  • 受水タンクには吸込みピットを設け、タンクの底面は、ピットに向かって 1/100 程度の勾配をとる。

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この過去問の解説 (3件)

01

給水設備に関する問題です。

選択肢1. 受水タンクを設ける場合の高置タンクの容量は、一般的に、時間最大予想給水量に0.5 〜 1.0を乗じた量とする。

適当です。

受水タンクを設ける場合の高置タンクの容量は、「時間最大予想給水量」×0.5~1.0です。

特に時間最大予想給水量をおさえておきましょう。

選択肢2. 給水管の管径は、ヘーゼン・ウィリアムスの式を用いて算定することができる。

適当です。

ヘーゼン・ウィリアムスの式とは、配管内の水の流れに対して配管の物理特性及び摩擦による圧力損失により関係付けられた式で、給水管の管径の算定に必要になります。

選択肢3. 水道直結増圧ポンプの給水量は、時間平均予想給水量とする。

適当ではありません。

水道直結増圧ポンプ方式で給水するということは、タンクを設けず増圧ポンプを介して直接給水する方式なので、「瞬時最大予想給水量」となります。

選択肢4. 受水タンクには吸込みピットを設け、タンクの底面は、ピットに向かって 1/100 程度の勾配をとる。

適当です。

この設問は頻出です。

受水タンクには「吸込みピット」を設け、タンクの底面は、ピットに向かって 「1/100 程度の勾配」をとります。

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02

1.設問の通りです。
 高置タンク方式における揚水ポンプの揚水量は
 原則として、時間最大予想給水量とします。

2.設問の通りです。

3.誤りです。
 水道直結増圧ポンプの給水量は、瞬時最大予想給水量とします。

4.設問の通りです。

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03

給水設備に関する問題です。

選択肢1. 受水タンクを設ける場合の高置タンクの容量は、一般的に、時間最大予想給水量に0.5 〜 1.0を乗じた量とする。

問題文の内容通りです

 

受水タンクの容量 VR は、時間最大予想給水量 Qhm の関係は、次式で表されます。

VR = (1~2)× Qhm

高置タンクの容量は、揚水ポンプの揚水量を多くすると、受水タンクの有効容量は1日の使用量の半分くらいになりますが、揚水ポンプの発停が頻繁に行われると、耐久性に影響を及ぼします。

通常は、高置タンク容量 VH は、次のように求めます。

VH =(0.5~1.0)×Qhm

 

高置タンク容量は、時間最大予想給水量に0.5~1倍した値です

選択肢2. 給水管の管径は、ヘーゼン・ウィリアムスの式を用いて算定することができる。

問題文の内容通りです

 

給水管の管径は、計画最小動水圧力時でも、設計水量を供給できる大きさが必要です。

取出し配水管の計画最小動水圧力の換算高さが、給水栓の立ち上がり高さに総損失水頭を加えた値以下になるように、流量と総損失水頭を計算します。

 

総損失水頭の計算には、給水管の摩擦損失水頭を求めます。

これは、ヘーゼン・ウィリアムスの公式で求められます。

v=0.84935×C×D0.63×I0.54

この式のIが、配管の単位長さ当たりの摩擦損失水頭です。

流量と摩擦損失水頭から管径を求めやすいように、ヘーゼン・ウィリアムス式から、流量線図を作成し、管径を求めます。

選択肢3. 水道直結増圧ポンプの給水量は、時間平均予想給水量とする。

水道直結増圧ポンプの給水量は、瞬時最大予想給水量とする

 

水道直結増圧ポンプの給水量は、建物の使用水量の変動を詳細に調査・把握して、瞬時最大予想給水量以上とします。

選択肢4. 受水タンクには吸込みピットを設け、タンクの底面は、ピットに向かって 1/100 程度の勾配をとる。

問題文の内容通りです

 

受水タンクの構造の留意点は6点ほどありますが、そのうちの1点が、以下です。

 

・受水タンクに吐き口を間接排水とする排水管を設け、排水溝、吸込みピットに向けて1/100以上の勾配を付けます。

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