1級管工事施工管理技士 過去問
令和元年度(2019年)
問55 (問題B 問55)
問題文
空気調和設備の配管の施工に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
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問題
1級 管工事施工管理技術検定試験 令和元年度(2019年) 問55(問題B 問55) (訂正依頼・報告はこちら)
空気調和設備の配管の施工に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
- 空気調和機への冷温水量を調整する混合型電動3方弁は、一般的に、空調機コイルからの還り管に設ける。
- 空気調和機への冷温水配管の接続では、往き管を空調機コイルの下部接続口に、還り管を上部接続口に接続する。
- 冷温水配管からの膨張管を開放形膨張タンクに接続する際は、接続口の直近にメンテナンス用バルブを設ける。
- 複数の空気調和機に冷温水を供給する冷温水配管において、各空気調和機を通る経路の摩擦損失抵抗を等しくする方式にリバースリターン方式がある。
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この過去問の解説 (3件)
01
1.設問の通りです。
2.設問の通りです。
3.誤りです。
膨張管を開放型膨張タンクに接続する際、接続口の直近にメンテナンスバルブを設けることは禁止されています。
メンテナンスバルブは、配管本体側に設けます。
4.設問の通りです。
各放熱器への配管長がほぼ同一となるため、摩擦損失抵抗もほぼ等しくなります。
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02
空気調和設備の配管の施工に関する問題です。
適当です。
「混合型電動3方弁」は、空気調和機への冷温水量を調整するためのものであり、空調機コイルからの「還り管」に設けます。
適当です。
空気調和機への冷温水配管の接続に関して、往き管は空調機コイルの「下部接続口」、還り管は「上部接続口」に接続します。
適当ではありません。
冷温水配管からの膨張管を開放形膨張タンクに接続する場合に関して、接続口の直近ではなく、
「配管本体」上に設けます。
この設問は頻出です。おさえておきましょう。
適当です。
「リバースリターン」方式は、複数の空気調和機に冷温水を供給する冷温水配管において採用され、「往き」と「還り」の配管距離をほぼ均等にすることによって摩擦損失抵抗を等しくなるようにする方式です。
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03
空気調和設備の配管の施工に関する問題です。
正
問題文の内容通りです。
冷却コイルで冷風を作り、導入外気の熱で冷却コイルの冷水が暖められ、冷凍機へ循環され、再び、冷水が冷却コイルへと送出されます。冷凍機から冷却コイルまで送出水量は、常に一定ですが、必要冷風量が少ない場合は、冷却コイルへ送る冷水量が、省エネ上少なくなります。
三方弁は、冷却コイルへの冷水と、三方弁を通して冷凍機へ行く冷水とに分けられるため、冷凍機からの冷水の必要分を冷却コイルへ、残りを冷凍機へ送る役割を果たします。
下図にコイルと三方弁周りの冷温水の系統図を示します。
正
問題文の内容通りです。
前問の解説と図を参照して下さい。
誤
冷温水配管からの膨張管を開放形膨張タンクに接続する際は、接続口の直近にメンテナンス用バルブを設けてはならない。
メンテナンス用バルブを誤って閉めた場合には、系の圧力が上昇しても逃がす機器や場所がないため、破損などの障害が起こる可能性があります。
正
問題文の内容通りです。
複数の空気調和機に冷温水を供給する冷温水配管の方式には、リバースリターン方式と、ダイレクトリターン方式があります。
リバースリターン方式は、コイルからの機器ごとに、冷温水の戻りを共通管に戻し、共通管は帰りの管に接続されている方法で、この方式だと長さが同じであるため、配管抵抗がどの機器でもほぼ同じとなって、水量のバランスが調整しやすくなります。
一方、ダイレクトリターン方式は、コイルからの冷温水を機器から直接リターン配管に戻す方式で、この場合は、機器ごとに長さが異なるため、配管抵抗がそれぞれ異なり、機器ごとに水量調整が必要になります。
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