1級管工事施工管理技士 過去問
令和2年度（2020年）
問16 (問題A 問16)

適当ではありません。

「定」風量単一ダクト方式である以上、各室の負荷変動パターンが異なる建物の空調には適していません。単一用途の大空間に適した方式です。

適当です。

大温度差送風（低温送風）方式とは、熱源から空調機までの往き、還りの冷断水の温度差を広げることによって配送水量を抑えることが特徴で、送風量の低減によりダクトサイズを小さくすることができます。

適当です。

床吹き出し方式に関して、暖かい空気は上にあがるので居住域空間を効率的に空調することができますが、冷房運転時には冷たい空気は下にたまるので室内の垂直温度差が大きくなってしまいます。

適当です。

天井放射冷房方式は、天井面に伝熱性が高いアルミ製放射パネルを設置し、冷房時に6℃から18℃、暖房時に32℃から34℃の冷温水を循環させる方式ですので、結露防止に配慮する必要があります。

誤

定風量単一ダクト方式は、温度・湿度を調整した一定風量を各室に送るため、各室の負荷変動パターンが異なる建物の空調には適していない。

定風量単一ダクト方式は、中央に据えた空調機とそれによる調和空気を各部屋に、ダクト1本で導く方式で、温度と湿度を調整した送風空気を、一定風量で各部屋に導入するものです。

この方式は、高度な空気処理ができるため、無塵・無騒音・恒温・恒湿な環境を必要とするクリーンルームや手術室などで使用されています。

この方式では、部屋間で地告別負荷変動パターンが違う建物は、温度・湿度を部屋ごとに調整する再熱器を設けたり、ゾーンごとに空調機を設置するなどの対応が必要です。

正

問題文内容の通りです。

低温送風方式は、通常は10℃程度の送風温度差とするところ、送風温度差を大きく取れるために、送風量を少なくできて、送風機やダクトサイズを小さくすることができます。

特徴として、次のことが挙げられます。

・搬送動力削減ができ、省エネルギーに貢献できます。

・送風機やダクトのサイズダウンが図れます。

正

問題文内容の通りです。

床吹出し方式は、二重床を空調用の搬送スペースとして使用し、二重床に吹出し口を設け、部屋に吹出す方式です。

床から室内に送風し還気は天井ダクトから空調機に戻ります。

この方式の留意点には、冷房運転時に、居住空間を垂直方向に流れ温度差が生じることです。

また、従来より吹出し温度が小さくなり、空調の送風量が増えて、搬送動力が増えることです。

正

問題文内容の通りです。

天井面に伝熱性の高い放射パネルを設置し、冷水を循環させ冷水熱が放射パネルから室内へ伝わり、天井面は全体的に冷却されて室内が一様な温度となり、気流を感じないため快適な室内空間となります。

注意点として、室内の湿度が十分でないときは、天井や床に結露が生じるという点があります。